88mm PaK43/41 AntiTank Gun
71口径88mm対戦車砲 43/41型
2005.04.04 組立て行程 | |
2週間程度の作業工程を経て、組立作業が完了した状態。 本業が忙しくサイトの更新が滞っていたが、制作は大規模な修正を行なうこともなく適度なペースにて進めていた。全体として素性の良いキットであるため、成形仕切れない箇所の直しを中心に作業を行った。 |
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キットを構成するパーツの内、砲身はアルミ挽き、車輪と砲火はホワイトメタル製である。 このため、作業前には素材に合わせた下地処理が必要となる。レジンキャストは除去剤にて剥離剤を落した後に気泡埋めの作業を行い、ホワイトメタルは真鍮ブラシで剥離剤を落した後にメタルプライマーを塗布した。 |
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砲架は車輪と脚部はメタル製、砲架中央部はキャスト製である。 メタルパーツとキャストパーツはそのまま接着しても強度が低い為、開口して真鍮線を通し強度を確保している。 |
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アルミ挽き砲身は2パーツに分割されている。 マズルブレーキや制退機はキャスト製となるが、パーツの組合せは良好で特に手を入れることなく砲身部は完成した。 |
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制作途上で最も手を入れたのは砲架の脚部である。 脚部自体はメタル製であるが、鍬鋤部はキャスト製であり、共にモールドが潰れたり欠損していたりする。 基本は開口や真鍮線による省略されたモールドの再現を中心に手を入れた。 |
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砲架を組立てた状態。 砲架基部と脚部は真鍮パイプと真鍮線を用いて若干の稼動が可能な様に組立てている。 多少仰角気味ではあるが、このまま作業を進めた。 |
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砲架に砲身を乗せた状態。 とにかく砲身が長く、砲架の脚部と組合せると作業用のタイルから余裕ではみ出してしまう。全長では軽戦車の1.5〜2倍近い寸法があると思われる。 |
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多少手を入れた防楯。 7.5cm PaK等と同様の二重構造の防楯を特殊なボルトで絞める構造となっている。ボルトのモールドは成形状態が悪かった為、開口して真鍮線にてボルトを作成した。 |
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防楯を組みつけた状態。 防楯の取付位置が強度不足なため、真鍮線を用いて補強している。 |
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砲尾に防危板等の小物パーツを取付る。 小物は成形状態も良好であることから、特に手を入れることなくそのまま使用した。 |
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砲尾部の状態。 ハンドル類は真鍮線を用いて基部を作成し、それらを元に取付を行った。 |
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前面下部のトラベリングロック部。 こちらは一瞬金属材で自作することを考えたが、結局キットのパーツをそのまま使用した。 トラベリングロックは細かいパーツであるにも関らず、成形状態の良さには驚かさせられる。 |
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完成状態の砲。 さほど手を加えた訳では無いが、なかなかのプロポーションである。単品作品というより、アクセサリ類を多用した情景化すると楽しそうではある。 |
2005.04.12 塗装 | |
基本塗装を迷彩を行なう。 下地にサーフェイサーを吹いた状態。砲・砲架・砲架の脚の3点に分解して塗装を行なう。 |
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影となる部分にブラウンでシャドウを吹く。 |
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基本色となるダークイエローを吹く。 |
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砲架を組立て、砲を乗せた状態。 | |
迷彩は砲身と防盾に対してのみ行なう。 PaK43/41の戦場写真は冬季ロシアのものが多く、あまり迷彩の参考となる資料がない。このため、今回はPaK 43/41の作例写真を元にオリーブグリーンによるタイガーストライプの迷彩とした。 |
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砲架のソリッドゴム部はコピックマーカーにて塗り分けを行なう。 リテイクが可能なコピックマーカーはこの様な部位を塗装するのに最適な道具である。 |
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砲架と砲身を組合せた状態。 基本塗装は完了した為、今後はウォッシング・細部の塗り分け・ウェザリングと作業を進める。 |
2005.05.23 仕上げ | |
Marder III制作を優先していた為に暫く放置していたが、完成に伴い制作を再開。 細部の塗り分けとウェザリングを中心とした仕上げを行った。 PAK43/41は長大な砲身を持つ火砲であるため、制作途上では撮影に非常に苦労した。現在使用しているカメラの焦点深度が浅く撮影技量も低いことが原因ではあるが、全体を写そうとするとどうしても末端がボケてしまう。写真を取るのは主目的ではないためさほど血道を上げる気は無いが、完成時の写真程度は奇麗に取れるようになりたいものである。 |
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最も目立つ測量機具の塗り分け。 下地色の隠蔽力が高いシタデルの水性塗料を下地として塗装し、乾燥後にマスキングテープ張り塗り分けを行なう。 |
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赤色もシタデルの水性塗料を使用。 この水性塗料は乾燥後は重ね塗りをしても色が混ざることはない為、この様な塗り分けには最適な塗料である。 |
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エナメルのジャーマングレー+ブラックの混合色で塗料剥げの表現を行なう。 |
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砲架の車輪はパステルによる泥汚れの表現を行なう。 ラッカーのマッドを軽く吹いており、他の箇所と下地の色調を変えている。 アクリル溶剤を軽く塗布し、粉末状にしたパステルを筆で乗せる方法で定着させている。 |
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アクリル溶剤が乾燥した段階で筆で強めに擦り、余分なパステルを落すと同時にパステルの粒子が目立たない用に調整した。 | |
車輪のみではなく、車体下部にもパステルを乗せている。 この部位は車輪と異なり、泥はねで汚れると思われることから、パステルを乗せる量を減らし、粒子を残すように調整している。 |