A.E.C A.C.V "Mammut"
A.E.C 鹵獲装甲指揮車"マムート"

2010/05/22        工作箇所検討
車体は完全な一体成型で鋳造されている。
リベット跡や装備品まで綺麗に成形されているが、鋳造が困難な部位はややデティールが甘くなっている。気泡跡や鋳造ミスも無いため、特に下処理を行わなくても良いほどの品質であった。

素のままでもそれなりに見れる完成品になるとは思うが、わずかに残された手を付ける箇所を洗い出し、作り込む醍醐味が味わえるキットと言える。
牽引フックは鋳造の限界から、形状・デティール共に不満のある形となっている。
ライト類はイギリス軍仕様とも鹵獲しようとも言い難い形状をしているため、鹵獲仕様に修正する必要がある。
車体後方の円形の部位は排気口の様なものであると思われるが、実車では中空構造をしているために作り直しが必要となる。
また、鹵獲仕様では左天井部にアンテナが増設されているため、これはスクラッチする必要がある。
右天井のアンテナ基部は形状と位置がおかしいため修正する必要がある。
天井の四角いモールドはハッチのため本来はヒンジが付いているのだが、キットでは省略されている。
車体後部の扉の把手は作り直しが必要となる。
また、右背面のワイヤーフックは三点支持型のはずなのだが、何故か上部二箇所のみ整形されており、一箇所欠落している。

背面下部の両端には識別用のマーキングがされるのだが、こちらは位置のみで形状はアバウトな状態であることから、こちらも作り直しが必要となる。
操縦席の装甲板はスリットの空き方が実車とは異なっているため、一度埋めた上で彫り直す必要がある。
以前にも使用したことのある軍団旗のエッチングパーツ。

本車にも軍団旗のパネルが数カ所つけられているため、このアフターパーツを使用して再現を試みる。