Opel Blitz 3ton Fuel Tanker Early Model
オペルブリッツ 3トン 燃料輸送車(初期型)

2006.01.09  下地処理
メタル製フルキットであるため、基本となる下地処理を行なう。
パーツはバリを切除した後、真鍮ブラシで磨いて剥離剤を落し、メタルプライマーを塗布した。
このキットには標準型と統制型の二種類のキャビン部が付属している。
今回は標準型を使用する予定である。
本制作上の最大の難点はこのキャビンの窓ガラスをどうするかであろうと思われる。
燃料タンク部。
三分割されたタンクと細かいパーツ多数で構成されている。(写真はタンク部のみ)
タンク部の右側面が分かる写真や図面が手に入っていないため、右上部から側面にかけて付けられている突起部の形状が正しいのか判断に迷う。
シャーシにキャビンとタンクを乗せた状態。
メタルキットやレジンキットは個々のパーツが大きい為、制作の初期段階から仮組で全体のイメージを掴みやすいのは良い点である。もっとも、パーツが大味な作りであることも多々あるので、制作の手間はインジェクションキットと大差無いのであるが・・・

2006.01.30  組立て
鋳造成形のキットであることから弛れた部位が多数あり、下地処理後にひたすらヤスリがけをした。
タンク部には不要な突起があったため、切除してひたすらヤスリをかけ、写真の状態に整えた。
実車のタンク接合部は枠取りがされている。
このモールドは一部成形されていたがヤスリがけの段階で消えてしまった為、薄く切り出した真鍮板を瞬間接着剤で固定し、再現した。
タンク上部の突起はキットパーツでは薄過ぎた為、WAVE製の丸ノズルを使用した。
キットには若干ながらキャビン内の内装パーツも用意されている。
キャビン上部と下部が別パーツとなっている為、余裕があればキャビン内に手を入れるのも良さそうである。ただし、組立後には全く見えないだろうが・・・・
車輪の軸回りは強度を確保する必要がある為、真鍮パイプと真鍮線に置き換えた。
車輪の軸受部と軸も真鍮材を使用した。
後々の塗装の利便性を優先して片側のみ瞬間接着剤にて固定し、分解できるようにしている。
仮組を行った状態。
大凡の形状は見えて来たので、ここからは細分の作り込みに入ることとなる。当面予定している作業箇所は、キャビン周辺のライト類と工具類、タンクのパイプ関連、車体下部の排気管類、各種標識である。

2006.05.23  塗装
ある程度形になった状態で半年近く放置していたため、そろそろ完成させるべく作業を再開した。
本車の写真は数少ないが、大戦初期と思われるダークグレーの単色塗装と大戦後半と思われるダークイエローの単色塗装のものが知られている。この製作ではフランス戦〜ソ連侵攻頃をイメージしたダークグレーの単色塗装とその時期に合わせたマーキングを行なう。
足回りに手を入れるべく、AirFix製オペルブリッツの足回りパーツを複製した。
型想いとポリパテの簡易複製だが、片面のみのパーツ複製にはこの方法で十分である。
複製したパーツのバリを切除した状態。
これを4枚作成し、足回りのディテールアップに使用した。
車体正面ライト・車間ポール・工具取り付け部の作成。
突起部は塗装等の際に破損しやすいことから強度のある金属材を使用。スコップはMarsの1/72 レジン製を使用し、固定部は真鍮線と真鍮板にて作成した。
予備タイヤはキットパーツを使用せずジャンク品の中から妥当なものを選定し、固定部は真鍮材から作成した。
車体に取り付けた状態。
取り付け位置が車体下部であるため組立ててしまうと隠れてしまう・・・
ナンバープレートは性懲りもなくエッチングパーツを使用した。
見てくれは良いアフターパーツだが、塗装の苦労を考えると頭が痛い・・・
下地塗装を行なう。
マルチプライマーとサーフェイサーの重ね塗りで塗装の下地を作る。
かなり手を入れたが入念に磨いたためかサーフェイサーを吹いた後に大きなキズは出て来なかった。
Mr.カラーのジャーマングレーを全体に吹く。



数回に分けて明度を上げたジャーマングレーを吹く。
在庫していたドイツ軍ソフトスキン用ドライデカールと水張りデカールを併用してマーキングを行なう。
マーキングは第8戦車師団の補給部隊所属車両とした。

2006.07.16  仕上げ
作業を止めていた期間も含めて完成まで半年程度かかった。
SHQ製のメタルキット作成は今回が初めてであったが、パーツの合いは悪くなかったため組立て作業自体はさほど手間はかからなかったが、MMS製と比較するとシャープな部位とメタルキット特有のだるさの落差が激しく、完成までにはかなり手直しが必要となった。
また、キャビンのガラスは透明プラ板にて作製したが塗装や接着に関してはまだ研究の余地があり、今後の制作の課題といえる。
車体前面に車幅を示すと思われる白いマーキングを入れる。
筆塗りで再現するため、まずはテープにて塗装箇所の周辺をマスキングを行った。
塗装は水性塗料を使用した。
筆塗り特有の塗りムラはエアブラシを使用した場合とは異なる趣きが有り、ほぼ期待通りの雰囲気となった。
ぺトロールで溶いたローアンバーの油彩を全体に流す。
ジャーマングレーの単色迷彩の際の定番技法となりつつあるが濃度や塗布具合はまだ研究段階である。一度濃度を間違えて塗布してしまい溶剤では修正が効かなくなったため、基本色の再塗装を行なっている。
また、今回はメタルキットであったため問題にならなかったが、プラキットの場合はぺトロールを使いすぎるとプラが脆くなるため注意が必要である。
足回りはパステルを使用した泥の粒子表現を行った。
アクリル溶剤を塗布した上にパステルを乗せ、生乾きの状態で浮いた部分を筆で払い落としつつ伸ばす作業を行なっている。パステルはピグメントと比較して筆での払い落とし段階でムラが出るため、汚れの表現としてはこちらの方がそれらしい雰囲気に仕上がる気がする。