Sd.kfz.142/2 10.5cm Sturmhaubitze 42 Ausf.G
42式 10.5cm突撃榴弾砲(III号突撃砲 G型ベース)

2003.12.03  キット内容確認
キットのパーツ点数は写真の通りの10点。内訳は本体、砲身、ハッチx3、予 備転輪x2、ジャッキ、機銃、機銃防盾である。
キットの成形は素晴らしいが、型が古いのか、足回りにかなり酷いバリがある。また、一部部品が欠損している為、まずは修復作業を行なう必要がありそうであ る。

2003.12.04  余剰部の切除
履帯下部に大きな湯口と思われる余剰部分が存在する。これを切除する。
切除後の写真。精密細工用のノコギリで大まかに切除した後、デザインナイフで 残骸を切り飛ばしている。
使用した精密細工用のノコギリ。
使い切りのノコギリではあるが、切れ味と使い勝手は優秀である。御茶ノ水にある某画材屋にて\1,300で購入。

2003.12.14  装備品
装備品類の追加。
キットには本体と一体成形で再現された装備品と、別パーツのジャッキがあるが、これに加えて牽引用ワイヤー、クリーニングロッド、ノテックライト等を追加 している。
車体前面のノテックライトは基部のみが成形されていたため、メタル製のライトをストック部品の中から使用している。また、購入時より破損していた牽引用 ホールドはプラ材で作り直している。
実車では左右のフェンダー上に牽引ワイヤーを装備しているが、左フェンダー上 にのみ取付を行った。これは右フェンダーは購入時より破損しており、これの修復に伴い強度面に不安であった為である。
また、キットでは左右のフェンダーにS字シャックルが成形されているが、参考資料では右フェンダー上にのみ装備されているとのことから、左フェンダー上の モールドは切り飛ばしている。
付属のジャッキは田字モールドを再現。プラ材で作製した田字モールド部をキッ トパーツに取付ている。
装填手ハッチ上のMGシールドの機銃の接合部を再現。
しばし制作が滞っていた原因はこの部位の構造が不明であった為なのだが、AM誌 2004.1月号の58-59ページに掲載された接合部の推定図を参考に手を加えた。
これにより機銃を接着せずに塗装に入ることができ、個別に塗装した後に組み立てることが可能となった。
固定してから気がついたのだが、装填手ハッチを閉じた状態でMGが取付られるシチュエーションというのは果たして成立するのだろうか・・・(汗
キットの戦車長用キューポラハッチは砲隊鏡用ハッチを開いた状態で成形されて いた為、砲隊鏡用ハッチの作成と砲隊鏡の取付を行った。使用した砲隊鏡はフジミ製 1/76 ヘッツァーの余剰パーツを開口して使用している。
また、キューポラのペリスコープ部は開口加工を行った。
車体後部のクリーニングロッド。
プラ材と真鍮素材を使用して作製している。本来の寸法より大きくなってしまい、予備アンテナ固定具を付けるスペースがなくなったしまった・・・
予備転輪と工具箱。
予備転輪はキット付属のものを使用。資料を元に固定箇所に取付具を作製した。工具箱はプラ材から切り出して作製している。

2003.12.18  塗装
下地としてMr.サーフェイサー 1000を希薄して吹いた状態。
金属部位にはサーフェイサーを吹く前にメタルプライマーを筆塗りしている。
履帯にジャーマングレー+フラットブラックの混合色を吹く。
この段階では履帯全体に吹きつけることは難しい為、最終的には履帯は筆塗りとなる。これはその為の下地作業である。
影となる部分にレッドブラウン吹く。
今回はダークイエローの単色塗装を行った。
写真は全体にダークイエローを吹きおえた状態。

2003.12.23  ウォッシング
ウォッシングは油彩のローアンバーとバートンアンバー、溶剤はぺトロールを使 用している。全体をローアンバーでウォッシングし、その後に影になる部分にバートンアンバーを流し込んでいる。
ウォッシングを行った後に気がついたのだが、マーキングを入れるのを忘れていた(汗
マークセッターはぺトロールの上では弾かれてしまうので、この後どのようにマーキングを定着させるかが問題である・・・

2003.12.20  筆塗り補正
エアブラシでは塗り分けの出来なかった部位を筆で塗り分けた。
履帯はアクリルのフラットブラック+ジャーマングレーの混合色を塗り、転輪のゴム部は同じくアクリルのフラットブラックで塗り分けを行った。

2003.12.24  細部塗り分け
工具などの塗り分け。
工具類は金属部は既に塗装している為、柄などの木製の部位に塗装を行なう。アクリルのダークイエローを塗った上に、エナメルのクリアイエロー+クリアオレ ンジで塗装を行った。

2003.12.30  ウェザリング
デカール張りとウェザリング。
使用したデカールはBISON DECALS製1:72/1:76 Tiger用を使用。デカールの粘着力が弱い上に張る位置がツェメリットコーティングの上である為「Mr マークセッター」と「Mr マークソフター」を併用している。
ウェザリングはウェザリングカラーセットのラスト(錆)の塗り重ねとグラファイトペンで塗装の剥げと錆の表現を行った。
足回りはエアブラシでウェザリングカラーセットのマッド(泥)を吹いた後にピグメントのヨーロピアンダストを用いて埃の表現を行った。

2003.12.31  仕上げ
エアブラシを用いた仕上げ。
マズルブレーキとその周辺にウェザリングカラーセットのスート(煤)を吹いた後に全体にコーティングとしてGSIクレオスのスーパークリア(つや消し)を 吹いた。