Sd.kfz.181 Tiger I Ausf.E LastModel
VI号重戦車 ティーガーI E型(後期生産車)
2003.12.28 キット内容確認 | |
キット内容の確認。(写真は取り忘れ) ランナー3枚の構成でパーツ割も良好である。今年は年末年始の休みである程度形にできれば良いのだが、果たしてどうなるか・・・ |
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アベール社のアルミ製ティーガーI用砲身。マズルブレーキ込みのパーツである。 本来は1/72用の物である為、1/76で使用するには少々大きすぎるが組みつける際の調整で誤魔かせる程度の差である。 |
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キットの砲身パーツと組合せた状態。キットの砲身を切り落とし、アルミ製砲身に合わせて開口してはめ込んでいる。また、はめ込む深度で砲身のスケール差を吸収している。 |
2004.01.03 排気管筒 | |
資料を元に排気管カバーの支持部を真鍮線で再現してみた。 防護用のカバーを付けてしまうと見えなくなる部分ではあるが、手軽にできる改造なので定番工作になりそうである。 |
2003.12.30 車体と砲塔 | |
車体上部の牽引用ワイヤー周辺の作り直し。 ワイヤーには定番のステンレス製のワイヤーを使用するため、取付用金具にはそれなりの強度が必要となる。取付用金具はホチキスの針を使用し、取付位置はキットのモールドを参考にしている。 |
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砲塔は主砲基部を中心に手を入れている。 主砲基部は砲身をアルミ製に換装したため、サイズが適合するようにWAVE製丸ノズルと丸リベットを使用して作り直している。 また、防盾脇の突起部はシルクピンの頭で再現している。 |
2004.01.11 ツェメリットコーティング | |
後期型の車両は全てツェメリットコーティングが施されている為、エポパテでツェメリットコーティングを施す。 文様は板ヤスリの側面の文様を使用。薄く伸ばしたパテの上にヤスリを押しつけて文様を刻んだ。 |
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車体背面は排気筒と装備品を外し、まとめて作業をしている。 | |
車体側面も本来はシェルツェンの取付る位置にはツェメリットコーティングは施さないが、作業効率を考えてまとめて作業を行なう。 |
2004.01.14 加工 | |
シェルツェンを車体側面に取付るために、ツェメリットコーティングをはがす。 | |
削り落とした状態。 | |
仮止めしたシェルツェン。 |
2004.01.24-26 デティールアップ | |
更新が滞っていたが、作業はそれなりのペースで進めている。ツェメリットコーティングの作業が完了した為、車外装備品を中心にデティールアップを行なう。 今回の目玉工作となる車体上部の牽引ワイヤーを作成。 定番の工作となりつつあるが、ステンレス製縒りワイヤーと真鍮パイプを使用して牽引ワイヤーを作成。事前に取付ておいた固定金具をくぐらせて形を整え、ほぼ期待通りの仕上がりとなった。 しかし、ワイヤーに挟まれる形で装備される砲身の掃除器具は本来片側3本のはずだが、スペースの関係で2本しか取付られなかった点は失敗している。 |
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戦車長用キューポラのペリスコープを開口。 4mmのピンバイスで3箇所程くり貫き、あとはデザインナイフで削って開口した。想像していたよりは簡単な作業で、これも定番工作となりそうである。 |
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車体側面の牽引ワイヤー 工作手順は車体上部のワイヤーと同じだが、側面のワイヤーは上部のものと比較して細いことと、ステンレスワイヤーでは張力が強すぎるため想定取りの形状にならないことから、真鍮製の縒りワイヤーを使用している。 固定具はU字に加工した真鍮線を埋め込み、その穴に沿ってワイヤーを通して固定している。 |
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砲塔のデティールアップ。 砲塔側面に装備される予備履帯はキット付属のものを加工して取付、予備履帯固定具は自作している。履帯固定具は上下から予備履帯を押え込む方法で固定しているため、上下の固定具をプラ材で作成した後、真鍮線・ワイヤーなので細部の工作を行った。 |
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砲塔後部の雑具箱はほぼキットのままだが、モールドが省略されている蓋の固定具をプラ材で再現した。 寸法と扱いやすさの面から適した材料が見つからず、やむなくプラ材を使用したが、懸念した通り厚みがありすぎたようである。 |
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仮組みを行った状態。 この後は砲身の取付、対空機銃の取付などを行い、車体は完成の予定である。このまま週末に塗装を行い、来週で仕上げというペースで行けば、プラキットでは珍しい1ヶ月半以内での完成となりそうある。 |
2004.02.03 装備品 | |
某サイトの作例に触発されて車体前面上部の装備品に手を入れた。 今回は作り直しではなく、金属素材でキットのモールドを補強するイメージで作業をしている。 |
2004.02.04 シェルツェン | |
真鍮板を使用したシェルツェンの自作。 当初はシェルツェンに手を入れる予定では無かったのだが、キットパーツを取付たところ今一つしっくりこなかったために手を入れた。 今回のティーガー用シェルツェンはヘッツァー制作の際に得たノウハウを元に作成している。 ティガーIのシェルツェンはIV号戦車などと比較すると非常に小さく、取付機構も単純なものである。以前からの疑問であるが、そもそもシェルツェンは対戦車ライフル向けの目隠しと成形炸薬弾の車体外での起爆を目的に取付られたとされるが、ティーガーやヘッツァーのシェルツェンはサイズが小さい為、本当にこれらの効果があったのだろうか? |
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片面4枚づつ計8枚のシェルツェンを真鍮板より4mm x 16mmの寸法で切り出し、表面処理を行った後、1mm分の折り曲げ加工と取付部として0.3mmの開口加工を行った。 真鍮板は直に油脂などで表面が汚れてしまうため、切り出し直後に表面を2000番程度の紙やすりで研磨し、メタルプライマーを塗布すると良い。 |
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車体側にシェルツェンの取付用真鍮線を埋め込む。 シェルツェンを車体に仮止めし、開口部のマーキングを付けたのちに車体側を4mmで開口。3.5mmの真鍮線を開口部に固定している。真鍮線は多少長めにしておくと後の作業が容易になる。 |
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シェルツェンを仮度めした状態。 4点支持で固定している為、この段階でもそれなりの強度がある。シェルツェンの折り曲げ加工部の不均等はこの段階で修正する。 |
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瞬間接着剤でシェルツェンを固定。 硬化した段階で真鍮線の余剰部分を切り落とす。切断面を整えることで仕上がりが変るため、切断には高硬度金属を切断できるニッパを使用すると良好である。 |
2004.02.08 塗装 | |
塗装は定番のエアブラシで行なう。 塗装と迷彩の参考は第505重戦車大隊所属 第3中隊所属車両で、ダークイエローの下地にレッドブラウンの縞を画く2色迷彩である。 迷彩のレッドブラウンは目立ち過ぎないようにダークイエローを混ぜトーンを落している。 |
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レッドブラウンで影を吹いた後にダークイエローの下地を吹く。 | |
下地のサーフェイサーを吹いた状態。 | |
全ての装備品を取付た塗装直前の写真。 |
2004.02.11 履帯取付 | |
履帯の取付作業。このスケールのキットは往々にしてゴム製履帯が付属するのが常だが、このキットにはプラスチック製の履帯が付属している。付属の履帯はゴム製履帯と比較してモールド・薄さ共に優れており、組立ては11分割されたパーツを組合せる方式となっている。 |
2004.02.13 デカール | |
デカール張りの作業。 使用したデカールはFOX MilitaryModels製の1/72 第505重戦車大隊用ハイテクデカールを使用した。 第505重戦車大隊所属車両は砲塔両側面に騎兵の部隊マーク、砲身と砲塔の雑具入れに砲塔番号、車体側面に国軍のマークが画かれている。 |
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ハイテクデカールは初の使用だが、張りつけには一度失敗している。 張りつけの難易度はキット付属の水張りデカールよりも高いが、デカール自体は余白部がなく、部隊マークなどの複雑なデザインには優れている。 |
2004.02.15 ウォッシング・ウェザリング | |
油彩によるウォッシング。 使用した油彩はローアンバーとバートンアンバー、溶剤はぺトロールを使用している。バートンアンバーで影の部分に墨入れをしたあと、全体をローアンバーでウォッシングしている。 |
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ウェザリングは錆と埃の汚れの再現を重点的に行なっている。 ウェザリングカラーセットのラスト(錆)とグラファイトペンを使用して、突起部の塗装の剥げとツェメリットコーティングの脱落部分箇所の強調を行った。 埃の表現にはピグメントのヨーロピアンダストとアクリル溶剤で溶いたパステルを使用した。履帯に詰まった泥の表現は砕いたパステルで行なう方が扱いやすく、ピグメントとの使い分けを行った。 |
2004.02.19 仕上げ | |
砲身の煤汚れと足回りの泥汚れを吹き、仕上げとしてGSIクレオスのスーパークリア(つや消し)を吹いた。 制作期間2ヵ月弱での完成はこれまでのプラスチックキットでは最短であるが、キットの素性が良い事もあり無理なく作業を進めることができた。 |