Sd.kfz.247 Ausf.B Schwere gelandegangige gepanzerte Personenkraftwagen
軽装甲偵察大隊指揮車 B型
2005.07.07 制作開始 | |
マチボのクルッププロッツを作ろうと準備していた時に衝動買いしてしまった・・・ この手のキットは衝動買いした時の勢いで作り始めないと積みプラ化することは必至である為、こちらを先に作ることとした。 車体はレジンキャストの一体成形で、形状は良好であるが細かい部分は大胆に省略されている為、それらを作り込む必要がある。そもそも資料自体が極端に少ない車両であるが、幸いにも1/35 キットの完成写真と実車のカラー写真が手に入った為、制作には支障はなさそうである。 現時点で予定している修正箇所は以下の通り。 1. クラッペの形状修正 2. 吸気口の修正 3. 排気管作成 4. 車間ポール作成 5. バンパー作成 6. 車体側面のアーム作成 7. 車外装備品追加 8. アンテナ基部作り直し |
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車輪はキット付属(写真.左)のパーツでは形・厚み共に今一つな出来である。 これを成形し直すのはしんどいため、以前作製して今ではパーツ取り用となっているフジミ製 1/76 Sd.kfz.222のキットより転用することとした。(写真.右) |
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今回はナンバープレートとペナントのエッチングパーツを使用する。 こちらはSMA純正(?)のアフターパーツで、以前購入して死蔵していたものである。本来はクルッププロッツで使うはずだったんだが・・・ |
2005.07.10 各部工作 | |
仮組みとクラッペの作り直し作業。 キットのモールドを削り落とし、EverGreenの三角柱プラ材を加工して張りつけた。プラ材を正確に加工することはそれなりの熟練が必要である為、加工済みプラ素材はこの様な場合に重宝する材料である。 車体前部の吸気口もキットでは大雑把な再現であった為、削り込みによる調整とプラ材にて枠組みを作成した。 |
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実車の側面図と比較すると車体後部の傾斜角がおかしいため、マーキングを行った箇所で切り落として調整を行う。 |
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余剰部は鋸で大まかに切除し、ヤスリにて面出しを行なう。 実車に合わせて調整した結果、背面の傾斜角はSd.kfz.222よりSd.kfz.250に近い事が分かる。 |
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排気管は真鍮パイプにて作成。 マフラー部が楕円であるため、多少太めのパイプを潰して作成した。車体がメタル製であり、取付部の厚みも少ないことから、強度面では不安があるが瞬間接着剤にて固定した。 |
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ペナントと車間ポールの作成。 ペナントはエッチングパーツを使用した。ペナントには詳しくないのだが、使用したものの意味は戦車集団司令部所属車両ということの様だ。 車幅指示ポールは燐銅線の先端にハンダを乗せ、ヤスリで形を整えて作成した。 |
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一通り組立てた状態。 残作業はアンテナの作成とOVM品の取付といったところであろうか。 |
2005.07.14 車外装備品取付 | |
当初予定していた修正箇所はほぼ手を入れ終えた。 キットの素性が良かったことと、資料が乏しく細部が分からない車両であったから、これでほぼ完成である。梅雨時であるため塗装には向かない季節であるが、近日中に塗装も済ませる予定である。 |
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アンテナは真鍮材と燐銅線にて作製した。 アンテナ基部は燐銅線を真鍮パイプに通し、ハンダを多めに乗せ、ヤスリで成形している。 装備品の留め具は細く切り出した真鍮板を筒状にハンダで固定し、車体に瞬間接着剤で固定した。車体側面にスコップとツルハシを取付たが、共に柄を固定具に通したのみで接着はしていない。 |
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エッチングのナンバープレート取付。 車体前面と背面に瞬間接着剤で固定した。ナンバープレートのエッチングパーツには二種類の形状で同じナンバーのプレートが用意されている為、前面と背面にそれぞれ使用した。 |
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マッドガード(泥除け)を真鍮板で作製。 真鍮板を適度なサイズに切り出し、若干曲げ加工を行った後に瞬間接着剤で固定した。取付位置には予め軽く溝を堀っておくと取付が容易になる。 |
2005.07.19 塗装 | |
基本色の塗装と簡単な塗り分けを行なう。 写真は下地のサーフェイサーを吹いた状態。かなり傷痕が目立つが、塗装色が暗い色合いを想定したいる為、修正はせずに作業を続行。(修正が面倒くさいだけ・・・) |
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基本色の塗装と幌部の塗り分け。 車体はMrカラーのジャーマングレーを使用。38(t)戦車と同時に塗装を行なった為、色合いに関する能書きはそちらを参照のこと。 幌部はオリーブグリーンを基本にレッドブラウンを混ぜ、隠し味としてジャーマングレーを少々加えて調整した。 |
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エナメルのブラウンでウォッシングを行なう。 如何せん基本色が暗い色調である為、ほとんど効果が無い・・・ 全体の色調を整えるという意味では多少は効果があるので、デカールを張った後にもう少し明るい色調の塗料でウォッシングを行なう予定である。 |
2005.07.29 細部塗装 | |
エナメルのダークアースを薄く溶き、全体に塗布する。 ダークグレーの単色塗装は色調を変えて重ね塗りをしても色が濃い為に車体の輪郭が目立たないが、茶系の薄い色調の塗料を薄く流すことで凹部に塗料が残留し、車体の凹凸が強調されるようになる。 |
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細部の塗り分け作業は水性塗料を使用した。 工具の柄はクリアカラーで塗装する為の下地色として白で塗装している。 |
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工具の柄をクリアオレンジで塗装。 車体が暗い色合いであったために必要以上に目立ってしまっていることから、別の色の上塗りでバランスを整える必要がある。 |
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ペナントの塗装にも水性塗料を使用した。 全体の下地としてホワイトを塗布した後、レッド、ブラックと濃い色の順に塗り重ねる。パーツ自体が塗り分けラインごとに凹凸があるため、筆塗りでも作業自体はさほど難しくはなかった。 |
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排気管の塗装。 アクリル溶剤で溶いたパステルを直接塗布した。乾燥後に筆で浮いているパステルを除去し、写真の状態となった。 |
2005.09.03 仕上げ | |
ピグメントを用いたウェザリングで仕上げを行なって完成とした。 突発的に買ってきてた作り始めた訳だが、他の制作と並行していた時期もあり完成まで2ヶ月弱かかっている。資料が少ない車両であったため、さほど作り込みには走らずいた割には時間がかかった。 これまで作製してきた装軌車両とは異なり、複雑な面取りがされた装輪車両は塗装やウェザリングで悩むことも多かったが、とりあえず完成である。 |
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車体の形状から、走行中に車体上部に泥汚れが付くとは思えない為、ウェザリングは足回りを中心に行った。 行程はこれまでの制作と同様にアクリル溶剤を塗布した上にピグメントのヨーロピアンダストを乗せ、生乾きの状態のタイミングで筆で汚したい範囲全体に伸ばし、完全に乾燥した段階で筆で擦って落すという作業を繰り返した。 下地にマルチプライマーを使用した為か、筆で乾燥したピグメントを落す際にかなり強く擦っても車体の塗装が禿ることがなかった。今にして思えば、38(t)B型にウェザリングを行なった際も塗装の禿が生じたのは金属部品のエッジだけであったため、思わぬ所で下地剤を変えた影響が出たようである。 |