Maneuver Combat Vehicle (Prototype)
機動戦闘車(試作車)
2014.11.15 基礎工作 | |
車体を構成するパーツはシンプルにまとめられている。 砲塔と車体は一体成型で形成されているが、パーツには繊細な彫刻が成形されている。 |
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ハッチ類は全て別パーツ化されており、開閉どちらの形状も取ることができる。 タイヤは3パーツ構成となっており、塗装の利便性の観点からも良好な構造である。製造上の限界からタイヤのパーツは押し出しピン跡や肉抜き穴などがありが ちなのだが、この構造であればこれらの問題を解消することができる。 |
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足回りを構成する主要パーツはこの2点となる。 前輪は可動式、後輪は固定式となっており、前輪にはロールギミック用の可動軸が設けられている。 |
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悩んだ末、主要なパーツにのみ組み立て前に塗装を行うこととした。 塗料はMr.カラー特色設定「陸上自衛隊戦車色」に含まれるOD色を使用した。 |
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可動ギミックを組み立てた状態。 No.1、No.31、No.44のパーツには塗装を行わず、No.10のパーツは組み立て用の穴を広げる加工を施した。 |
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No.44のパーツを左右にスライドさせることで、他の部品が連動してタイヤの軸が稼働する構造となっている。 | |
No.12、No.13はパーツは塗装を施すとNo.14の接触面との滑りが悪くなるため、これらのパーツは接触面の塗装を剥がしておく方が良いと思われ る。 | |
No.15のパーツを重ねることで、シャーシが完成する。 | |
シャーシの塗装と合わせて、タイヤの塗装も進めることとした。 車軸にOD色を塗装し、乾燥後にマスキングを施して全体につや消しブラックを吹く。 |
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OD色の乾燥後に車軸を中心に塗り分けを進める。 ハブキャップにはMr.メタルカラーのクロームシルバーを塗り、乾燥後に研磨する。 次にキャップの周囲に水性塗料の赤色を筆塗りし、乾燥後に希薄したエナメル塗料のつや消しブラックを流した。 |
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塗装の乾燥後、パーツの切り出しを行い組み立てる。 三枚重ねの中央のパーツにはパーティングラインがあることから、紙ヤスリでこれらを削り落とす。 この作業により剥がれた塗装を再生するため、ファレホのつや消しブラックを筆塗りする。 |
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車体側面には警告灯が多数取り付けられているが、これらは塗装で再現する構造となっている。 この部位はクリアパーツでの再現を想定しているため、当該箇所に開口を行った。 |
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車体前部の前照灯の側面に取り付けられる警告灯も同様の再現を行うための開口を行った。 | |
車体の各所に配置された牽引フック用の開口部を再現する。 | |
テールランプはクリアパーツが準備されているが、組み立て前にはめ込む構造となっている。 | |
キットパーツのみで組みて立てると写真の様な状態となる。 | |
この部位を組立後にはめ込める構造に変えるため、裏面からプラ材で組み立て穴を埋めてゆく。 | |
テールランプのクリアパーツも加工を行い、後嵌めが出来る様に改造する。 |
2014.12.21 作り込み | |
制作を優先してサイトの更新を後回しにしていたため、まずは工作過程のみ更新する。 車体の側面パネルには手を入れる箇所が多々あり、左側面のパネルは排気口と搭乗用の足場を作り替えることとした。 |
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車体右側のパネルは足場の作り変えのみ行う。 | |
左右の足場は形状も寸法も同じであるため、前後の2種類のみとなる。 前方の足場は簡単な形状をしているため、真鍮線の折り曲げ加工のみで再現することができる。 |
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車体中央の足場はやや複雑な形をしているため、幾つかの部位に分けて部品を作成し、それらを接合して再現することとなる。 まずは基盤となるコの字型のパーツを作成し、これを軸に部品を取り付けてゆく。 |
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足場の中段となる部品を接合する。 ハンダ付けで固定するため、取り付けるパーツ共々マスキングテープで位置決めを行い、フラックスを塗布した上でハンダで接着した。 |
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他の部位も同様の手法で接着して行く。 | |
組み立てた部品の末端を折り曲げ、パーツに差し込める形状に変形させる。 | |
キットパーツ側には穴を開け、真鍮線で作成したパーツを差し込んだ上で瞬間接着剤で固定する。 | |
元のパーツを採寸して作成しているため、形状的な違和感は無く、部品の精度は向上した。 | |
車体背面のハッチを作り込む。 ハンドルやフック類を金属材に置き換えたのみである。 |
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車体背面の足場も真鍮線に置き換える。 | |
砲塔上部のパーツも同様に金属材で精度を高めてゆく。 ハッチの取っ手類はコの字に加工した真鍮線で置き換え、背面から瞬間接着剤で固定する。 砲塔後部にはセンサーをガードするためのバンパーが設けられている。 10式戦車にも同様の構造が見られ、そちらのキットではそれなりの精度のパーツが付属していたが、機動戦闘車のキットでは再現の限界から大味な作りとなっ ていた。 こちらもキットパーツを採寸し、真鍮材に置き換えた。 |
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砲塔後部には収納用の棚の様な構造が設けられている。 キットパーツでは成形上の限界からか、やや厚みのあるパーツとなっている。 |
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金属材で作り変えることも可能だが、今回は作業効率からパーツを薄く削り込む加工に留めた。 | |
実車の写真を見たところ、この収納棚には固定用のベルトが設置されていた。 薄く加工した鉛板を使用してこのベルトを再現する。 |
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作成の参考としたプレビュー動画に登場する車体は、砲塔側面に取り付けられた増加装甲の形状がキットパーツとはやや異なっている。 これを再現するため、不要となるモールドを切除し、真鍮線を使用して固定用ボルトを再現する。 |
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パーツの四角に真鍮線を埋め込み、適度な寸法に切り飛ばした後に先端をヤスリで整える。 | |
砲塔を構成するパーツの合いは総じて良いが、前面の左右裏面には隙間ができてしまう。 影にある部位であるため目立つわけではないが、隙間を埋める処理は行うこととした。 |
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主砲の基部に流れ込まないように注意しつつ、溶きパテを使用して隙間を埋める。 溝が深いことから、溶きパテは2度盛り付け、余剰部分を切除後に紙ヤスリで平面を出す処置を行う。 |
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砲塔上部の12.7mm機関砲は弾倉と空薬莢受けの部位と機関砲部位に分かれており、他社のキットには見られないパーツ構成であった。 |
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弾倉と空薬莢受けの部位は裏面に肉抜き穴と押し出しピン跡が付いているため、パテを使用して処理する。 | |
機関砲は塗装工程で破損しやすい部品であることから、砲塔との接合基部を真鍮線に置き換え、後刺しで取り付けられる構造に変えた。 | |
主砲パーツは大変良く出来ており、ほとんど手を入れる余地が無い品質である。 特徴的なマズルブレーキは良好な成形状態であるため、元のモールドに沿ってピンバイスで穴を開けておく。 |
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このキットでは省略されているサイドミラーを自作する。 手始めに車体前方側面のサイドミラー基部を作り替える。 |
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サイドミラーのパーツも破損しやすいことが想定されたため、着脱可能な方式で作成することとした。 これと合わせて、基部も真鍮材で作り変える。 |
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真鍮パイプにL字加工した真鍮線をハンダ付けし、真鍮線の部分を車体に差し込む構造とした。 | |
サイドミラーの基部は右側面に2箇所、左側面に1箇所設けられている。 | |
サイドミラーの支柱は真鍮線で作成する。 実車の写真より構造を理解し、写真の位置関係からおおよその寸法を割り出し、キットの車体から相対的に寸法を定める。 複雑そうに見えるが、よくよく見れば割りと単純な構造をしていた。 |
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パーツを切り出し、ハンダで組み立てる。 | |
車体側の基部に差し込む形で固定する。 |
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ミラー部のパーツはスクラッチすることも考えたが、作業効率からアオシマの3トン半に付属するパーツを複製して流用することとした。 | |
パーツの複製には「型思い」を使用し、エポキシパテを注入してパーツを整形する。 | |
硬化したパーツを切り出し、余剰部位を切除して形状を整える。 サイドミラーのフレームパーツの先端はやや長めに作っており、この部位にミラーパーツを差し込む形で固定する方式とした。 |
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砲手用の照準サイトには可動式の防護カバーが設けられているが、キットパーツでは繊細さが欠いていることから金属素材から作りなおすこととした。 | |
単純な構造のパーツを差し込む形で取り付ける。 | |
アンテナは基部のパーツのみが用意されているため、真鍮線と真鍮パイプを使用してアンテナ全体の再現を行った。 | |
作り込みは以上で完了とし、塗装に進む。 |
2015.01.05 塗装と仕上げ | |
車体上部と足回りを分離した状態で塗装を始める。 今回は足回りに可動部があることから、塗装と組み立ての順番を考えながら作業を進めることとなる。 手始めに塗装の下地を形成する。金属材のパーツがあることから、下地はマルチプライマーを使用する。 |
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次にサーフェイサーを吹き、色調の統一と塗装用の皮膜を形成する。 | |
迷彩はOD色の単色迷彩にて仕上げる。 塗料はクレオスの特色セット「陸上自衛隊 戦車色」に含まれるOD色を使用する。 試作車両への塗装となるため経年劣化の退色は考慮せず、原色をベースに後処理で色調の調整を行う方向で作業を進めることとした。 |
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全体にOD色を吹く。 この塗料は分離による色合いの変調が激しいため、使用前には十分に撹拌する必要がある。 |
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塗装の乾燥後、車体と足回りのパーツを組み付ける。 タイヤのパーツは塗装後の接着となる。この様な場合には流し込み式接着剤では塗装皮膜が邪魔となり接着強度が低下するため、スチロール樹脂入の接着剤を使用して固定する。 |
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細部の塗り分けを進める。 砲塔上部の機関砲はOD色の塗装後に機関砲部にのみMr.Metal Colorのダークアイアンを筆塗りした。 |
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アンテナと砲塔側面のバスケットに取り付けられたベルトを塗り分ける。 | |
塗り分けの乾燥後、エナメル溶剤で希釈したつや消し黒の塗料で墨入れを行う。 吸排気孔やパネルの隙間を中心に塗料を流し込む。 この段階で全体の色調も落ち着いた色合いに変化する。 塗料の乾燥後、過剰に色が乗った箇所を中心にエナメル溶剤を付けた綿棒で拭い、バランスの調整を行う。 |
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デカールを貼る。 砲塔には「防衛省技術研究本部」の文字とロゴマークを付けた。 プレビュー動画ではこのマーキングはされていないが、折角キットに含まれているデカールであることから使用することとした。 |
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車体番号は「99-0292」とした。 「99-」で始まる番号は試作車を意味しており、「0292」号車はプレビュー動画に登場したと推定される車体である。 |
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車体前部には「技術研究本部」の桜マークと車体番号を付ける。 尚、プレビュー動画では車体番号も含めた一切のマーキングが施されていないことから、これは想像でのマーキングとなる。 |
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デカールの乾燥後、全体にラッカー系塗料のつや消しクリアを吹く。 これは全体をつや消し仕上げとすると同時に、先に行った墨入れのエナメル塗料の保護を目的としている。 |
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汚し塗装を行う。 実戦配備された車輌ではないため、走行試験などで付くホコリ汚れを中心に再現することとした。 エナメル塗料のダークイエローとフラットアースの混色を溶剤で希薄し、全体に流し込んでゆく。 吸排気孔は先の墨入れがあるため、この部位には色が入らないように注意しつつ、凹部を中心に塗料を流し込んでゆく。 |
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砲塔にも同様の処理を施す。 | |
塗料の乾燥後、過剰な塗料を溶剤で剥がす。 この辺りの手法と段取りは墨入れの方法と同じである。 |
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塗装の完了後、特殊処理を行う箇所を中心に仕上げを行う。 サイドミラーの鏡面の再現にはハセガワトライツールの「ミラーフィニッシュ」を使用する。 |
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ペリスコープ類の特殊な反射は、ハセガワトライツールの「偏光フィニッシュ」を使用する。 部材単価は決して安価ではないが、これ一枚で数十台の模型の仕上げが行えるため、一台あたりに必要となる単価としては非常にコストパフォーマンスが良い材料である。 |
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前照灯や車体周辺の反射板は全てクリアパーツを使用する。 WAVEのクリアレンズを使用するが、径の小さいレンズは収められている個数が少ないため、複数の部材が必要となる。 |
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レンズを嵌めこむ前に、反射板の裏側にシルバーで塗装を行う。 |
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レンズはアクリル塗料のクリアオレンジで彩色を施し、乾燥後に瞬間接着剤で所定箇所に固定する。 | |
テールランプはキット付属のクリアパーツを使用する。 こちらは後嵌め出来るように車体側を改造しているため、クリアパーツ自体もはめ込める形に加工することとなる。 塗装を施した後、クリアパーツが濁らない様に慎重に余剰部分を切除した。 |
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車体に嵌め込んだ状態。 車体側もクリアパーツの裏面にシルバーの塗装を施し、クリアパーツが映えるように下準備をしている。 |
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前照灯のパーツも同様の段取りで作業を行う。 |
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前照灯と反射板のクリアパーツを取り付けた状態。 これらの部位のクリアパーツ化は手間がかかるが、塗装では再現が難しい透明感を持たせることができるため効果的な改造ポイントとなる。 |
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車体のペリスコープに偏光フィニッシュを貼り付ける。 ブラウン系の反射色を再現したいため、接着面には予め黒色に塗装を施しておく必要がある。 |
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砲塔上部の照準器等にも同様の処理を施す。 直接照準眼鏡部は奥まってしまっており、偏光フィニッシュのシート貼り付けには難儀したが、その割には見えなくなっていまい効果がなかった。 |
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足回りの汚れを再現する。 装輪式車輌の汚れ方は装軌式車輌とは異なり、タイヤの接地面を中心に汚れが残り、タイヤ側面にはあまり汚れが乗らないという状態になる。 このため、タイヤ全体は希薄したエナメル塗料のダークイエローで汚した後、接地面に対してのみ油彩を使用した汚れを追加した。 |
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ペトロールで溶いた油彩のローアンバーを接地面に塗布し、生乾きの状態で溶剤を染み込ませた筆で突起部の色を落とすことで、タイヤの凹凸の隙間に詰まった泥汚れを再現する。 | |
タイヤの凸部の色を落とす途上で、かなり薄くなったローアンバーをタイヤ側面にも塗布する。 こちらも生乾きの状態で溶剤を染み込ませた綿棒を使用して塗料を落とし、全体に薄っすらと色が残る様に調整を行う。 |
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汚れ塗装を終え、乾燥後にサイドミラーのパーツを取り付けて完成とした。 全体として平面の多い車輌であることから、凹凸を如何に強調するかで印象が随分と変わる様に感じられる。 陸上自衛隊の装輪装甲車の作成は今回が初めてとなるが、ソフトスキンの作成過程で習熟した技法と装軌車輌の作成過程で使用する技法を混ぜあわせることで、概ね予定していた通りの仕上がりとすることができた。 |
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