Type58 155mm Howitzer M1
58式155mm榴弾砲M1

2016.12.22   組み立て
ランナー二枚で構成されているが細かい部品が非常に多く、組み立てるまでは個々の部品がどの部位であるのかを判別することが困難なレベルである。
成型に使用されているプラ自体は硬すぎず軟らかすぎずという適度な感じで、細かいパーツを破損させずに切り出す作業自体はさほど難しくはない。とは言え、小さいパーツが多いことから、紛失しないように必要最小限の部品のみ切り出して組み立てる方が無難である。
主砲部分を構成するパーツ群。
全て張り合わせ方式となっていることから、方針の合わせ目を消す作業は非常に骨が折れる。
砲尾の閉鎖機は可動式となっている。
元々凹凸が整形されているが、プラの凹凸は破損の危険性がつきまとうことから、真鍮線を使用して軸を置き換えることとした。
砲を組み立てた状態。
パーツ同士の合いは良好なため、順番通りの組み立てれば特に調整すること無く組み上がる。
発砲により後座した状態を再現することができる。
組み換えではなく可動で再現できることから、元のパーツ精度と設計の適切さをうかがい知ることが出来る。
しかし、塗装をしてしまうと塗料の皮膜が原因で動かなくなる可能性があるため、パーツ同士の接触部は軽くヤスリを当てて削りこんでおく必要があった。
砲架のパーツも各所が可動する。
砲の俯角・仰角に伴い可動するシャフト部分は根本がプラの凹凸で可動させる構造となっているが、こちらも先々の破損に備えて真鍮線で軸を作り直すこととした。
砲と砲架の固定部は嵌め込み式となっているが、塗装の利便性を考えて後嵌め方式に改造した。
プラ同士が接触する可動部は時間とともにヘタれてくることから、接触部分は真鍮パイプと真鍮線を使用して置き換えている。
砲と砲架を組み立てた状態。
砲架と砲の接続部分は、砲架側で左は真鍮線の凸部品を埋め込み、右は開口する加工を施している。砲側は両端の接続部分に真鍮パイプを埋め込んでおり、砲架に固定する際には左の凸に差し込み、右側の開口部から真鍮線を差し込んで固定する方式としている。
俯角を取った状態。
砲の支持部位は全て稼働するため、これらも接触部分は若干削りこんで塗装皮膜による誤差を吸収できるように調整している。
砲尾の閉鎖機を閉じた状態。
閉鎖機を開けた状態。
閉鎖機自体はネジきりがされてるるが、丁度成形時の線が出てしまい、これの処理が大変である。
また、砲自体が貼り合わせ式であることから、張り合わせの内側の面を綺麗に処理することが難しい。
砲座と砲脚を組み立てた状態。
砲の牽引状態を再現することができる構造となっており、これまた指示通りに組み立てるとちゃんと可動できる構造で組み上がる。
牽引状態の砲座と砲脚。
砲脚の先端が噛み合う構造となっており、牽引状態をしっかりと保持することができる。
砲脚の先端。
2箇所で噛み合う構造となっている。
トラベリングロックも凹凸で可動できる構造となっていたが、こちらはパーツの精度が今一つで組み上がらなかったため、真鍮線の軸を入れて可動する仕組みに改造した。
適度に稼働し、発砲時と牽引時で適切な位置に動かすことができる。
一通りパーツを組み上げた状態。
砲撃体勢を取ると写真の様な形となる。
発砲して後座した状態。
細かいパーツの組付けと若干の改造に手間取ったが、組み立てるだけであれば数日で形になる。
このスケールでここまで可動するキットは珍しいため、焦らずじっくりと時間をかけて組み立てれば、作業自体はさほど難しいものではなかった。

塗装の利便性を考えて各部位は取り外しができる構造に改造している。
可動部は構造上やむを得ず一部ははめ殺しとしたが、多くの部位は取り外し可能な構成に改造したため、塗装の苦労は低減されると思われる。