Type 75 155 mm self-propelled howitzer
75式自走155mm榴弾砲

2016.05.05   分解と組み立て
70年代に配備された車輌は90年代以降の装備に比べると車外装備品も簡素であるが、造形上の限界から作り直しが必要となる。
全体のバランスと形状は良好なため、分解と再組み立ての上で細部の作り直しを進めてゆく。
まずは分解する。
車体はネジ止めされているため容易に分解ができるが、砲塔はガッチリと接着されており解体することができなかった。

細部のパーツは無理に剥がすと破損するため、分解後に裏面からダボ穴をピンバイスで抉ることで容易に取り外すことが出来る。
車体上部のパーツは車体背面と一体化されている。
全体の造形は良好だが、移動時に主砲を固定するトラベリング・クランプが一体成型となっており、これをどの様に作り直すかが課題となりそうである。
砲塔パーツは車外装備品が一体成型されているが、これらは全て削り落として作り直す方向で進める。
また、車長などのハッチが分厚く整形されてしまっているため、これらの作り直しも必要となる。
車体底部は金属製となっている。
このパーツのお陰で、完成時にはプラキットにはない重量感が出てくる。
金属材はツールクリーナーに漬け込むことで塗装を剥がすことができる。
剥がした後は徐々に酸化が進むため、保護を兼ねてメタルプライマーを塗布しておく。
車体上面の作り直し箇所を削り落としてゆく。
全体としては良い造形になっているため、作り直し箇所はトラベリングクランプと点検ハッチの取手が対象となる。
車体上部の点検ハッチの取手は、通常は車体側に埋没し、必要時に引き上げる構造となっている。
点検ハッチ以外は通常の取手であるため、見極めながら真鍮線で作成した取手を取り付けてゆく。
砲塔に整形されている車外装備品を削る取る。
デザインナイフで丁寧に削り落とした後、紙ヤスリで面を出しておく。
砲塔上部も同様に作り直し箇所の切除を行う。
ハッチ周辺は作り直しに必要となる部位を残してお幅に削りとった。
車体底部と足回りを接着する。
異なる材質であるため、瞬間接着剤を使用して固定する。
車体の上下を貼り付ける。
基本はネジ止めだが、ネジ穴はエポキシパテで埋めてしまう。
パーツの接合部には隙間が開くため、エポキシパテで隙間埋めを行う。
パテの硬化後、余剰部分を切除する。