Wiesel 1A0 MK with 20mm autocannon
ヴィーゼル1A0 MK20 空挺戦闘車
2014.10.29 組み立て | |
パーツは1枚のランナーにまとめられている。 パッケージ内には、ランナー2枚、エッチングパーツ1枚、デカール1枚が収められている。 |
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エッチングパーツは2両分のパーツが1枚に収められている。 車体のパーツや工具がエッチングパーツで再現されており、このスケールのキットに付属する製品としては妥当な品質であると思われる。 |
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車体のパーツは写真の通りの数点で構成されている。 小さい車体ではあるが、複雑な面取りがされていることが見て取れる。 |
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車体上部のパーツは繊細なモールドが刻まれている。 概ね実車のレイアウトとの差異が無いため、キットのモールドを参考に手を入れてゆくこととなる。 |
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改修のポイントは、滑り止めパターンの付け直しと、取手類の再現となる。 滑り止めパターンは紙ヤスリを材料として再現を行っている。 必要な寸法に切り出した紙ヤスリを水に付け、台紙を剥がした上で瞬間接着剤でパーツに貼り付けている。 |
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車体の組み上げはさほど難しくはないが、接合面にはある程度の隙間が開いてしまう。 | |
接合部の隙間は溶きパテを使用して埋めてゆく。 | |
溶きパテの乾燥後、余剰部分を切除してヤスリで面出しを行う。 車体側面には工具が装備されており、スコップのみ別パーツ化されている。 塗装の利便性を考え、スコップのパーツに真鍮線の軸を入れて着脱可能な構造に改修した。 |
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付属のエッチングパーツの内、手を入れずに使用する部品を取り付けてゆく。 実車の写真を参考に固定位置を定めるが、車体と隙間が必要な部品はプラ材を使用した固定部を作成した上で取り付けている。 |
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砲塔は弾薬ケースを中心に手を入れてゆく。 | |
機関砲は軸とシャフトで支えられており、仰角を取ることができる構造となっている。 キットパーツではシャフトが省略されていたことから、真鍮材を使用して再現を試みた。 |
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車体前面の下部は実車では装甲の上張りがされている様な形状をしていたことから、真鍮板を使用して再現を試みた。 | |
車体の各所に設けられた円形のフックを再現する。 金属材を使用するが、円形のパーツは真鍮パイプを薄く切り出すことで作成する。 |
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切り出した円形の部品を、適度な長さで切り出した真鍮線にハンダ付けする。 | |
車体の側面に3箇所ずつ、前後に2箇所ずつの計10箇所に作成したパーツを取り付けてゆく。 | |
サイドミラーはエッチングパーツにて再現する方式となっているが、軸とミラー部分が一体となっており立体感がなくなっている。 こちらも真鍮線を使用して手を入れる。 |
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エッチングパーツはミラー部のみ使用し、軸は真鍮線に置き換える。 | |
実車では前照灯の軸とサイドミラーの軸は一体化しているが、キットの構造上再現することが難しい。 このため、サイドミラーはフェンダーに差し込む方式とすることにした。 |
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車体の二箇所に設けられたアンテナを再現する。 アンテナの基部は蛇腹状の構造であるため、こちらを再現するために真鍮パイプと細い金属線を使用する。 |
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真鍮パイプに金属線を巻きつけ、ハンダで固定する。 この部品を適度な寸法に切り出すことにより、蛇腹状の部品を作成する。 |
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アンテナ自体は0.2mmの真鍮線で再現する。 車体との接合部は前述の部品、根本の部位は真鍮線よりも経の太い真鍮パイプを使用した。 |
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車体前面に取り付けられる工具もエッチングパーツとして用意されている。 斧と鋸が用意されているが、そのままでは薄すぎるため、プラ材で厚みを増して使用することとした。 |
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機関砲の制御ケーブルを金属線で再現した。 |
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組立作業は完了し、次はNATO迷彩の塗装を行う。 |
2014.11.09 塗装と仕上げ | |
塗装に着手する。 今回はキット付属のエッチングパーツなどもありますので、下地としてマルチプライマーを吹く。 |
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下地色の統一のため、サーフェイサーを吹く。 | |
NATO迷彩は「RAL 9021 テーアシュバルツ」「RAL 8027 レーダァブラオン」「RAL 6031 ブローンセグリョン」の三色で形成されています。 これらの塗料はMr.カラーの特色セットとして販売されており、今回はこれらを原色のまま使用します。 塗装面積ではRAL 6031が最も広いのですが、マスキングの段取りから考えてRAL 9021を最初に吹くこととしました。 |
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RAL 9021の乾燥後、この色を残したい箇所に対してマスキングを行う。 NATO迷彩は境界線がはっきりとした迷彩であることから、マスキングは練り消しゴムを使用することとした。 |
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RAL 8027を吹く。 こちらも乾燥後に残したい箇所に対して練り消しゴムを追加する。 |
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RAL 6031を吹く。 これで三色全てが乗った状態となる。 |
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一晩以上寝かせて完全に塗装が乾燥するのを待ち、練り消しゴムを剥がす。 塗装の観点からは期待通りであったが、迷彩のパターンについてはもう少し検証した方が良かったと反省すべき点があると思われる。 砲身はガンメタルでの塗装が必要となるため、Mr.メタルカラーのダークアイアンで塗装した。 |
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全体の色調を整えるため、ペトロールで溶いたローアンバーを全体に流す。 乾燥後、塗り分けと仕上げに耐えるための皮膜として、ラッカー系のつや消しクリアを全体に吹く。 |
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マーキングと細部の塗り分けを進める。 デカールはキット付属の物を使用しているが、キットにはナンバープレートのデカールが含まれていなかった。 手 持ちのキットの中で余剰デカールを探した結果、レベルのPzh2000には2パターンのナンバープレートが付いてたため、これを流用することとした。本来 であれば車体番号のルールを理解した上でナンバーを定める必要があるのだが、今回は手軽に完成させることを前提としているため、特に検証はせずにそのまま 使用している。 |
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前照灯はプラスチックレンズをはめ込むため、裏側にはシルバーを筆塗りした。 | |
キットにはクリアパーツは付属していないため、WAVEのクリアレンズを使用した。 | |
レンズの接着は瞬間接着剤を使用している。 | |
前照灯の側面には警告灯が装備されている。 この部位は目立つことからクリアパーツ化を試み、他キットのクリアパーツのランナーを元に部品を作り出すこととした。 |
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細く削りこんだクリアのランナーを適度に切り出し、警告灯の再現を行う。 接着前に接合面にはシルバーの塗装を施し、瞬間接着剤でパーツを固定する。乾燥後、クリアオレンジを塗装する。 |
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サイドミラーはハセガワトライツールのミラーフィニッシュを貼りこむ。 |
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光の反射次第で、ミラーフィニッシュの効果が分かる。 | |
工具類を含めた細部の塗り分けと、車体の塗装の剥げを書き込む。 | |
実車の写真を参考にしながら、搭乗者が触れる箇所を中心にシルバーを乗せてゆく。 |
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キット付属のデカールではドイツ連邦軍の鉄十字マークの印刷にズレが有り、白枠の欠落が見られた。 このため、塗装後に水性塗料を使用してリタッチを行った。 |
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操縦手ハッチのペリスコープを再現するため、ハセガワトライツールの偏光フィニッシュを貼る。 | |
汚れの再現を行うため、希薄したエナメル塗料を流す。 使用した塗料はフラットアースとダークイエローの混色で、埃が溜まりやすい箇所を中心に塗料を流してゆく。 |
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塗装の乾燥後、過剰な塗料を溶剤で溶かして仕上げる。 今回は手軽に短期間に完成させることを目的としたため、作り込みは最小限に抑えて作成した。 実車の情報収集をさほどせずに着手したため、作りながら解釈間違えを修正することもあり、当初の計画よりも時間がかかってしまった。 NATO迷彩も初の朝鮮であったが、大戦期の3色迷彩とは異なる色合いであることからも仕上げ方法については検討の余地が多分にあると感じる。また、1色増えることにより自衛隊の2色迷彩には無いバランス感覚があり、似た色合いでありながら根本的に異なる様に思われる。 この塗装を作り熟すには、さらなる検証と経験が必要であると感じる。 |