Kawasaki OH-6D "Cayuse"
川崎 OH-6D "カイユース"
2013.06.16 内装工作 | |
このキットは2機分のパーツが収められているためパーツ数が多く見えるが、実際には半分のパーツで1機分が構成される。 | |
機体はプラスチックパーツで構成される。 クリアパーツはMD500D、MD500Eのどちらでも作ることができる部品が付属していた。 |
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アンテナやワイヤーカッター等のパーツはエッチングパーツとして含まれている。 これらは派生型を作る上で必要となる部品であり、全てを使う訳ではない。 |
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内装のパーツはレジンキャストで構成される。 | |
イスラエル軍向けのバリエーションを作るための武装とTSUもレジンキャストで構成される。 これらは1組みしか含まれていなかった。 |
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内装から手をつける。 3点のパーツを組み合わせ、更に細かいパーツを取り付ける構成となる。 プラは接着剤による溶融度合いが高く、接着後の固着度合いは良好である。 |
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操縦パネルはレジンキャスト製となる。 こちらはプラ製ではないことから、真鍮線の軸を入れて接着面を強化する。 |
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キットパーツと若干の作り込みを行う。 | |
シートのベルト類は薄く伸ばした鉛板を使用する。 | |
内装をある程度作り込んだ状態で、先行して塗装を行う。 塗料はMr.カラーのNo.307 グレーFS36320、No.308 グレーFS36375、No.317 グレーFS36231の混色を使用した。 |
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細部の塗り分けを行った上で、薄く溶いたエナメル塗料のつや消しブラックを流す。 |
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外装側にも同様にエナメル塗料を流して色合いを調整する。 キットの成型色が機内色と非常に近いことから、塗装なしにで色調調整のみを行い、接着時の塗料溶融を抑制することとした。 |
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着陸脚は良好な形状をしているが、機体への取り付け方法は不明瞭な上にパーツの合いも悪い。 このため、こちらも真鍮線を軸として埋め込み、機体との接着強度を確保することとした。 |
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機体側には着陸脚の取り付け入りと思しき凹部が整形されている。 この位置に合わせて真鍮線の軸を受け入れる穴を空ける。 |
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クリアパーツを取り付ける。 キットの説明書では機体外部から取り付ける図となっているが、プラの溶融度合いを考えると裏側から取り付ける方が正解と思われる。 |
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機体側に接着剤を塗布し、クリアパーツを取り付ける手順となる。 接着強度を高めるため、ある程度固着した段階で流し込みタイプの接着剤をクリアパーツの表面に溢れない様に注意しつつ接合面に流し込む。 |
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ローター部の組み立てを行う。 パーツの点数はさほど多くはないのだが、バリとパーティングラインが目立つため、1パーツずつ丁寧に下地処理を行う必要がある。 |
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組み立てを終え、デティールの追加を行う。 | |
ローターの軸は全く形状が刻まれていないため、金属線を使用して蛇腹状の形状の再現を試みた。 | |
ローターの組み立てを終えた状態。 もう少し全体のバランスを考えて組み立てた方が良かったのだが、一応はコレで完成とした。 |
2013.06.27 機体工作 | |
内装を挟み込む形で機体を張り合わせる。 パーツの合いは酷くはないが良くもないといった感じである。素の状態では接着面を固定化できないことから、マスキングテープで固定して接着面の硬化を待つ こととなる。 |
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パーツの接合面は外部にせり出す形となるため、陥没するよりは後処理が楽では ある。 | |
接着面の硬化後、接着ラインにそって溶きパテを乗せて凹部を埋める。 | |
ヤスリをかけ、接着面の凹凸を落とす。 ヤスリがけの過程で凹モールドが消えてしまうため、ノミを使用して再生させる。 |
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テイルローターには真鍮線を入れて着脱可能な構造とした。 これは後の塗装工程を考慮した工作となる。 |
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尾翼は3点のパーツで構成されているが、接着のガイドとなるモールドが無いこ とから接着には思いの外苦労した。 | |
尾翼の細部を作り込む。 | |
機体下部のアンテナ類を取り付ける。 キット付属のアンテナの他、資料写真を見つつOH-6D固有の部位を追加して行く。 |
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風防の加工を行う。 ライトはモールドのみ、ピトー管は再現されていないことから、これらを再現するための基礎工作を行う。 |
2013.07.07 仕上げ | |
FM通信アンテナの再現を行う。 基部はプラ材にて作成し、金属線でアンテナ部を再現する。 |
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ADFセンサーアンテナの再現を行う。 かなり細いアンテナであるため、メタルリギング 0.1号という製品を使用した。 これは1/700 船舶モデルに使用するための部材で、0.06mmの金属ワイヤーとなる。 部材を適度な長さに切り出し、機体側に穴を開けて瞬間接着剤にて固定する。 |
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風防の内側にマスキングを行う。 | |
筆塗りにて風防の内装の塗装を行う。 | |
風防と機体の合いが悪いため、プラ材にて隙間埋めを行う。 | |
風防を接着する。 プラスチック用接着剤で固定するが、パーツの合いの悪さからわずかな隙間ができる。 固着後、溶きパテを使用して隙間埋めを行う。 |
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組み立てが完了し、塗装に入る。 | |
風防の枠を塗装するためのマスキングを行う。 微妙な曲面で形成されているため、マスキングテープの張り込みには手間がかかった。 |
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機体・ローター・テイルローターの三点に分けて塗装を行う。 | |
機体の基本色はMr.カラーの自衛隊色(濃緑色)を使用する。 下地剤はマルチプライマーのみを使用し、基本色を吹いている。 |
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迷彩を再現するためマスキングを行う。 OH-6Dの迷彩パターンは特に取り決めがあるわけではなく、収集した資料ではすべて異なるパターンとなっていた。 マスキングテープを適度に切り抜き、緑色を残す部位に貼り付けてゆく。 |
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迷彩の二色目として、Mr.カラーの自衛隊色(茶色)を吹く。 |
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塗装の乾燥後、マスキングテープを剥がす。 | |
マスキングテープを剥がした際に基本色が数箇所剥げてしまった。 |
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特にこの部位の剥げが酷い。 マスキングテープの粘着力程度で剥がれるということは、下地処理が不十分であった結果である。 |
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剥げた部位は筆塗りで回復させる。 ある程度塗料を乗せた後、溶剤を使用して塗料を均等に伸ばしてゆく。筆塗りを行った箇所は他の部位と異なり半艶になってしまうため、さらなる後処理が必要 となる。 |
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迷彩の3色目となるつや消しの黒を筆塗りする。 この3色目もパターンは不規則であるため、複数の実機の写真を参考に塗料を乗せてゆく。 |
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デカールを貼りこむ。 AZ ModelのOH-6Jに付属するデカールを使うことを考えていたが、警告書きのデカールの品質からタミヤのOH-6Dに付属するものを使うことにした。 後の処理工程を考え、日の丸以外のデカールを貼る。 |
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クリアパーツに再度マスキングを行い、全体につや消しクリアを吹く。 | |
全体の色調を調整するため、油彩のバートンアンバーをペトロールで薄く溶き、
全体に塗布する。 |
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色調の調整と墨入れを行った後、日の丸のデカールを貼る。 日の丸の白枠部分はバートンアンバーの影響で変色するため、この手順となる。 |
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風防上の外気温度センサーとピトー管を取り付ける。 適度な長さに切り出した真鍮パイプをヤスリで加工し、瞬間接着剤で固定する。 |
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操縦席前部の投光器を再現するため、プラスチックレンズをはめ込む。 | |
テイルローターの塗り分けを行う。 基部と先端に赤色の塗装が施されているため、マスキングテープを貼り塗装の下準備をする。 |
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隠蔽力の強いシタデルカラーを使用して塗り分けを行う。 基部はタミヤペイントのシルバーで塗装を行う。 |
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テイルローターは機体側に差し込む形で固定する。 | |
水平安定板上部のランプもプラスチックレンズで再現する。 | |
垂直安定板のランプはアクリル塗料のクリアレッドで彩色したプラスチックレンズを取り付ける。 | |
機体下部のランプも同様の手法で作成する。 | |
最後は駆け足となったが、これにて完成とした。 AH-1Sの制作で失敗したクリアパーツの扱いについては多少は改善されたが、やはり原因の分からない蒸着物が内側に付いてしまった。また、ペトロールを使用したスミ入れ時に一部のクリアパーツが劣化し亀裂が入ってしまった。 クリアパーツの扱いについてはまだ改善の余地が多分に残っている。 AZ ModelのOH-6Dは2 in 1構成のキットである。 もう一機分のパーツが残っているため、手隙の時に赤外線投光器を装備したモデルも作成してみたい。 |