20mm FLAK38 with Sd.Ah.51
20mm対空砲 38型
2004.10.05 基本工作1 | |
制作に注力していたため小まめな更新を行なっていなかった。9/27より制作を開始し、現段階までの撮り溜めた写真で工作過程を示す。 キットの開封直後の状態は左の写真の通り。このキットには20mmFLAK38の他に、4連装20mmFLAK38・150mmロケット砲2種・サイドカーがセットになったものである。 |
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ほぼ素組み状態のFLAK38。 砲身周辺に手を入れた他は実物とは異なる支持部品を切除した程度である。 砲身はキットパーツを使用し、基部は真鍮パイプを重ねて制作した。 |
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砲架部はキットのパーツを改造して使用。 キットの形状は良好なのだが、専用トレーラーに取付ることを考えると一回りほど寸法が大きい。このため、一度3分割して縮小した後、アルテコSSPHGにて隙間埋めを行なっている。 |
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防楯は0.2mm真鍮板から切り出した。 曲げ加工後に補強部を別に切り出し、ハンダにて接着している。 |
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防楯の裏面。 リベット跡をニードルによる押し出しで再現した後に砲への固定部位を作成した。 砲への固定は下部にシャフトを通し、上部を支持架で固定する構造をしている為、シャフト固定用に真鍮パイプを取り付け、支持架は真鍮板と真鍮線にて作成した。支持架部は稼動式とした為、完成後も防楯の取り外しが可能になる予定である。 ・・・・途中で失敗しなければ |
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砲に防楯を取付た状態。 防楯はシャフトと支持架にて固定される左右の部位と、砲身に取付られる中央の部位の計3つに分割されている。 なお、制作途上でプラ製の砲身が折れてしまった為、アルミ挽きの1/72用 20mm機関砲砲身を使用することとなった。IV号対空戦車の20mm4連装対空砲用のセットであるが、2号装甲観測車・38t偵察戦車の主砲などの使途にも利用できる便利なパーツである。 |
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砲手の座席部。 キットパーツは散々な出来であるため、真鍮材とプラ板にて制作した。 実物の写真からすると、形状は2種類程あるようだが、簡易型を参考に多少手を抜いて制作している。一応背もたれは稼動したりもする。 |
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ホワイトメタル製の専用トレーラー。 MMS Modelsの製品は小火器や工具などで使用しているが、単品のキットは初である。このメーカーは一般的な車両の他に牽引型トレーラーなどのアクセサリーも充実しており、車両制作のおまけなどに一緒に作るのも良いと思われる。 成形状態は良好で、キャストキットの様な大量のバリや気泡に悩まされずに作れるところは手軽に作る上でありがたい。少ないパーツ数でもディテールに手抜きが無い点で好感が持てるキットである。 なお、キットの形状は車両に牽引されている状態になっており、単体で停車させた状態には固定具部の改造が必要となる。今回は欲張りに固定具を可動式とし、牽引・停車両方を楽しめるようにしてみる。 |
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真鍮ブラシで磨いて剥離剤を落とし、メタルプライマーを塗布して組立てた状態。 小さいとはいえ、単品のメタルキットを作成したのはこれが初めてであるため、行き付けの某店にて制作手順のアドバイスをもらった。組立て前にプライマーを塗っておくと瞬間接着剤の着きが良くなるそうで、事実細かいパーツの接着強度はプライマー塗布前と比べて良くなったと感じられる。 予定通りに車体の固定具部は真鍮線と真鍮パイプを組合せて作成した。実車ではつっかえ棒の部分が2段間接式となっており、牽引時には折れ曲がるのだが、流石にこのスケールでそれを再現することは諦め、単純な構造に簡略化している。 ホワイトメタルは熱に弱い為、真鍮パイプとメタル部の接着には瞬間接着剤を使用したが、最近は金属部のハンダ接着に慣れてしまっており、接着強度の低い瞬間接着剤では作業中の破損に悩まされた。 |
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牽引トレーラーにFLAK38を搭載した状態。 砲基部の寸法合わせと一部改造、トレーラー側の若干の曲げ加工と後部固定具のでっちあげでこの状態にこぎつけた。 20mm対空砲を牽引トレーラーに取付た状態で思い出すのは、映画『プライベートライアン』の後半でティーガーIに群がる米兵を蹴散らすシーンである。20mm砲の射撃を受ければ兵士など粉々になるわけだが、戦車の装甲が侵徹されるわけはなく、こんな使い方もあるのかと感心した記憶がある。そもそも、このトレーラーキットもそのシーンに触発されて買った覚えがあるので、ツッコミどころ満載のあの映画の中では個人的に印象に残ったシーンであったのであろう。 |
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防楯を取付た状態。 対空砲として使用する場合には防楯を取付るのであろうが、地上目標を射撃する場合には照準の邪魔でしかないように思える。 |
2004.10.09 基本工作2 | |
数日かけて工作を完了させた。 手を入れるべき箇所はまだ随分残っているのだが、今回は息抜きでお手軽に作ることも目的としてる為、このあたりで完成とすることにした。 |
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専用トレーラーの牽引部は部品の固定に瞬間接着剤を使用していた為、制作途上で何度も破損してしまい、面倒くさいので全て真鍮材からパーツを作り、ハンダにて固定する方式に改めた。 | |
新たに追加した部位は側面の弾薬ラック、照準装置、照準装置前部の防楯である。 弾薬ラックは薄さが必要な部位である為、キットパーツより採寸して真鍮板にて制作。照準機はキットパーツを使用し、基部の一部に手を入れている。 照準装置の防楯は基部が隠れた位置にあるため、当初は手元の資料では固定方法が分からなかった。幸い、1/35キットの組立て済みサンプルが某店にあったことから、こちらを参考にしている。正面の防楯同様に着脱可能にすることも考えたが、基部が小さい為断念して接着してしまった。 |
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試しに、Cromwell Model`sのキャスト製 Sd.kfz.11 3t ハーフトラックに牽引させてみた。 |
2004.10.17 下地塗装 | |
他の制作途上品とまとめて下地塗装をおこなった。 金属部位にメタルプライマーを塗布した後、サーフェイサーを吹いた状態。 塗装皮膜の厚さが問題となる防盾の固定用シャフト以外は全て下地としてサーフェイサーを吹いた。 |
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影となる部位にブラウンを吹く。 奥まった部位は事実上このブラウンが下地となるため、隙間には入念に吹くようにしている。 まとまった作業時間が取れず、今回はここまでで終了。次回は基本色の塗装と迷彩を行う予定である。 |
2004.11.01 基本色塗装 | |
基本色の塗装を行なう前に、車輪の塗装を先行して行なう。 使用している色はジャーマングレーに黒を混ぜた色である。これで車輪の塗装が完了と言うわけではなく、基本色を吹いた上でもう一度吹き直し、さらに上から下地を侵食しない溶剤の塗料を塗る予定である。 |
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機関砲本体に基本色を吹いた状態。 20mmFLAK38はジャーマングレーの単色迷彩が有名であるが、ダークイエロー地に迷彩を施した事例も見受けられる。今回はこれを参考としている為、基本色は定番のダークイエローとした。 |
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輸送用トレーラーも機関砲本体と同じダークイエローを吹く。 ダークイエローを吹いた上で、あらためて車輪には下地とした色と同色を吹き直している。 |
2005.01.06 ウォッシング | |
作業は遅々として進まないが、久々の更新。 当初は三色迷彩を施すことを計画していたが、ダークイエローの単色塗装で妥協した。基本色は吹き終わっている為、エナメルのブラウンを用いたウォッシングを行った。 ウォッシング後はコピックマーカーによる砲身の塗り分けと影部の色調調整を行なっている。 |
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専用トレーラーも本体と同様にエナメルのブラウンを用いたウォッシングを行った。 ウォッシング前に車輪のゴム部をコピックにて塗り直している。 |
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突起部の影となる部位をコピックにて墨入れする。 墨入れを行ないたい部位に塗布した後にカラーレスブレンダーを用いて塗料を溶かし、角部へ流し込んでいる。 |
2005.06.08 ウェザリング | |
半年ぶりの更新(^^; 剥げの表現とコピックマーカーによるウェザリングを行なう。 単色塗装で迷彩を施していないため、コピックで濃淡を付けることで凹凸を強調するように試みてみた。影となる箇所と錆び表現はE18 Copperを使用し、全体の色調調整に薄いブラウンと薄いグレーを使用している。 剥げ表現はエナメル塗料のジャーマングレーとフラットブラックの混合色を使用し、輪郭線を中心に色を乗せている。全体的に平面が多いキットであるため、実際に剥げる箇所を想定した塗装ではなく、輪郭線を強調した塗装を施してみた。 |