A.E.C A.C.V "Mammut"
A.E.C 鹵獲装甲指揮車"マムート"

車両概要

本車はA.E.C社がイギリス軍向けに生産した装甲指揮車両である。
A.E.C社のマタドール牽引車の車体をベースに装甲化した車両で、1941年から生産が開始されイギリス機甲師団の司令官が使用した。大型であることから居住性は優れていたようで、ロンドンの高級ホテルにちなみ兵員からドーチェスターと呼称されていたそうである。

アフリカ戦線に配備された初期生産分4両が1941年4月初旬のドイツ軍攻勢で鹵獲された。 以後、軍団司令部の指揮官・参謀などに重宝され、1941年11月頃迄は使用されていたことが確認されている。
ドイツ軍が使用するにあたり、イギリス軍のマーキング類は消されドイツ軍のマーキングが行われると同時に、アンテナが増設されるなどの改良が施されている。
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使用キット BRITISH DORCHESTER A.C.V (Cromwell Model's CRB24)

使用するキットはCromwell Model`sのイギリス軍仕様A.C.Vのレジンキャストキットである。
今は亡き行きつけの模型屋で数年前に購入したものだが、当初からDAKに鹵獲された車両として作ることを考えていたが資料が無く手をつけずに保管していた。 ところが、購読している雑誌の連載でDAK鹵獲車両に関する情報が掲載され、詳細な写真や本来の所属軍であるイギリス軍の塗装に関する情報も含まれていたため、制作に着手することとした。
キットは一体成型で作られており、組み立てに属する作業は不要だが、実車と見比べた場合に若干の差異が見られる点と、DAK鹵獲後に改修された箇所の工作が必要となる。 このため、政策方針はDAK鹵獲仕様で制作を行いイギリス軍の迷彩を施し、その上に鹵獲仕様の塗装とマーキングを行う予定である。
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参考資料
imgArmour Modelling No.127 ドイツ装甲車両の塗装とマーキング 第126回大日本絵画
imgArmour Modelling No.127 ドイツ装甲車両の塗装とマーキング 第127回大日本絵画