Sd.kfz.138 Panzerjager "Hetzer" Late Model for Skoda 1945
38(t)駆逐戦車ヘッツァー スコダ社1945年生産後期型
車両概要 | |
駆逐戦車"ヘッツァー"は大戦末期(1944〜1945年)に急造された対戦車車両で、35t戦車をベースとした小柄な車体に75mm対戦車砲を搭載している。 旋回砲塔を持たない車両であることから純然たる意味での戦車同士の戦闘には対応できなかったが、待ち伏せによる奇襲と集中砲火を行う機動防御で活躍した。 この様な用法はIII号突撃砲の運用にて考案された戦術であるが、同突撃砲の生産設備が壊滅したことがヘッツァー生産の契機であったため、本車は名実共にIII号突撃砲の後継車両ともいえる。 総生産数は2,500両超であったが1年程度の短い期間で生産されたため大規模な改修型は存在しないが、 製造工程上の改善や生産工場による微妙な差異は存在している。 それらの中でも1945年にチェコのスコダ社が生産した車体は排気管の取り付け方法と誘導輪の肉抜き穴の数に変化が見ら、これらは大戦終結後にスイス軍向けに製造されたG13型に通ずる改修と見て取ることができる。 | |
使用キット | 1/76 HETZER (フジミ WA No.3) |
使用するキットはフジミ製の定番キットで、これにアフターパーツの砲身とAttack社の38t系キットから徴収した履帯を組み合わせて作成する。 今回は最近入手した資料を元にスコダ社で生産された最末期型として制作するが、バリエーションという観点からの差異は多くはない。 このため、キットの持ち味を生かしつつポイントを押さえたスクラッチを行うことで特徴的な部位に絞って手を入れることとした。 また、大戦末期には錆止め塗料の色(オキサイドレッド)を迷彩に取り入れた事例が多数見受けられ、 ヘッツァーにも同様の措置が取られた例が確認されていることから、塗装の方向性としてはオキサイドレッド主体の迷彩を取り入れる予定である。 | |