Sd.kfz.161 Panzerkampfwagen lV Ausf.J
IV号中戦車 J型

車両概要

IV号戦車は大戦中のドイツ軍を支えた中型戦車である。就役当初は支援戦車として運用されたが、長砲身化と装甲の強化を行うことで主力戦車として大戦末期まで前線にありつづけた車両である。
戦況の変化に伴い改良を重ねられた結果、10種の基本バリエーションと突撃砲や対空戦車への改造など、無数のバリエーションを持つに至っている。
J型はIV号戦車の最終バージョンであり大戦末期に戦線に投入された車両である。改良の主題が強化よりも生産性の改善に重点が置かれており、機能的にはH型よりも退化したものとなっている。
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使用キット 1/76 IV号戦車 J型 (フジミ WA No.12)

使用するキットはフジミ製 1/76 IV号戦車 J型である。このキット自体は非常に古いものであり、設定自体にJ型ではありえない形状の部分も多々見受けられることから、それらの改修が制作の主題となる。
しかしながら、J型自体は内装の改修が主題の車両であったことから外見的にはH型とあまり差異がない上に、G・H型をJ型に改修した車両も多く、正確にJ 型の特徴を持つ車両の資料は皆無に等しいのが現状である。このため今回は正確な形状のJ型を作るのではなく、H型の改修車としてのJ型作成を行なった。
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参考資料
imgIV号中戦車 1936-1945(世界の戦車イラストレイテッド 12)大日本絵画