Sd.kfz.181 Tiger I Ausf.E EalyModel
VI号重戦車 ティーガーI E型(初期生産車)

車両概要

ティーガーIはドイツ軍が第二次世界大戦の初期に遭遇した重装甲の連合国戦車(イギリスのマチルダ歩兵戦車など)への対抗策として開発された重戦車である。
実戦投入された時期は主戦場が東部戦線に移っていたため、ソ連のT-34やKV-1を相手に戦い、戦車兵の熟練した技と相まって伝説的な戦果を生み出すこととなった。
この様な戦果を上げるまでには険しい道のりがあり、重戦車の運用経験が乏しかった時期の生産車(極初期生産車〜初期生産車)は従来の戦車大隊に分散して配置されて実戦へ投入された結果、多くが故障・撃破されることとなった。 しかし、この初期の運用経験からも非常に強力な戦車(配備台数比で見た場合、中戦車の1.5倍から2倍の戦果を上げている)であることが証明され、より有効に生かすために従来の戦車部隊には配備せずに専門の重戦車大隊が新たに組織され、大隊規模で移動しながら各戦線で火消し役として終戦まで戦うこととなる。

本車は1942年8月から1944年8月までに1,354両が生産され、全生産時期を通してシルエットはほとんど変更されることはなかったが、生産時期により装備品変更が認められる。
これらの内、初期生産車と呼称されるモデルは1943年1月から1943年7月までに生産された車両で、最初に量産された極初期生産車との違いは、ピストルポートの廃止や排気管カバーの設置、エンジンの換装などの小規模な改良のみとなっている。
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使用キット Tiger I (Final Type) Pz.Abt.301 (フジミ S.W.A.15)
German Heavy Tank Tiger-I(フジミ W.A.13)

ティーガーI 初期生産車のキットはフジミの1/76 旧シリーズ(W.A 13)に存在するが、各部位の作りや形状に難があることから、名キットとして評判の高いフジミ製の後期型(S.W.A 15)をベースに使い、二個一で作成する。
初期〜後期型まで車体の形状には大きな変化はないことから、造形の優れている後期型のキットを軸に、装備品やハッチなど初期型の特徴を備える部品は旧キットから取り出して作る方向で考えている。
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参考資料
imgアハトゥンク・パンツァー第六集 ティーガー戦車編大日本絵画
img独ソ戦車戦シリーズ15 東部戦線のティーガー ロストフ、そしてクルスクへ大日本絵画
imgティーガーI重戦車 1942-1945(世界の戦車イラストレイテッド 6)大日本絵画