Sd.kfz.250/9 Ausf.A le.S.P.W. (20mm KwK)
20mm KwK38装備型 半装軌装甲偵察車 A型
車両概要 | |
Sd.kfz.250/9は1tハーフトラック(Sd.Kfz.10)を装甲化した半装軌偵察車(Sd.kfz.250)の派生車両である。 ドイツ軍は偵察車両として4輪装甲車(Sd.kfz.221、222、223)を用いていたが、ソ連侵攻に伴いより高い不整地走向性能を持つ偵察車両が必要となった。この要求に対して生産されたのが半装軌型偵察車両のSd.kfz.250ハーフトラックシリーズである。 Sd.kfz.250シリーズは用途・武装により10種類前後のバリエーションがあり、Sd.kfz.250/9はそれらの中で唯一回転式砲塔を備えた車両である。 Sd.kfz.250/9A型の車体構造はSd.kfz.250前期車体(alte)にSd.kfz.222の砲塔を乗せた簡素なものである。出来合品の組合せではあるが、偵察任 務向け車両としては必要十分な性能を持っており、1942年から敗戦間近まで生産が続けられた。 なお、B型はSd.kfz.250後期車体(Neu)に38(t)偵察戦車等と同等な6角砲塔が搭載された。こちらは生産された時期の影響で調達できる部材が変ったのみで、構造・性能共にA型と差は無い車両である。 | |
使用キット | 1/76 Sd.Kfz.250/9 Recce Vehicle (MMS Models No.982) |
使用するキットはMMS Model`sの1/76 Sd.kfz.250/9である。 MMS Model`sはSd.kfz.250シリーズの車両を多数リリースしており、これはその内の一つとなる。 キットパーツは適度に分割されており成形状態は良好であるが、独特な形状の車体上部・下部のパーツの合いは良くはなく、この部位の擦り合わを充分に行なう必要があると思われる。 | |
参考資料 | ||
ENCYCROPEDIA OF GERMAN TANKS OF WORLD WAR TOW(ジャーマンタンクス) | 大日本絵画 | |
PANZER TRACTS No.11-2 Aufklaerungspanzerwagen | Panzer Tracts |