Type10 MBT Loading condition
10式戦車 積載状態

2018/08/05  基礎工作  
最近のキットであるだけにスライド金型を多用した作りになっており、車体底面や主砲基部などは1パーツで成形 されている。
車体上部は吸気グリルのメッシュも再現されており、先発のフジミ製キットでは省略された箇所が再現されている。
砲塔も主要部分は1パーツで成形されている。
基本的な作りはフジミ製キットと同じであるが、細部のパーツ構成は独自の部位がみられる。
履帯は車高の高さに合わせた2種類がセットされている。
フジミ製と比べて履帯のモールドは浅めで、履帯保護用のパッドは再現されていない。
足回りはサスペンション部分が独立しており、車体下部に取り付けたパーツにより車高を調整できる構造となっている。
車体上部とサイドスカートの接合面は車体中央に設けられている。
合わせ目の調整が難しい車体前面のパーツは一体成型で作られており、車体上部と足回りを別々に組み立て・塗装した上で接続するための配慮がな されている。
細部の再現具合に関する評価は分かれるところかと思われるが、総論として必要なモールドは全て再現されている 様に思われる。
このため、プラ成型では再現できないフック類を金属線で再現する程度の作りこみに留めた。
車体前部もハッチ類は別パーツ化されているが、今回は輸送時の形状を再現するため全て閉じた状態で作ることとした。
砲塔のパーツも車体と同様の精度で成形されている。
パーツは一般的にな上下張り合わせで、主砲はやや動く程度の可動域が確保されている。
10式戦車は擬装用の小さなフックが砲塔のモジュラー装甲全体に設けられているため、これをどこまで真面目に 再現するかで手間が大きく変わっている。
今回はさほど深い作りこみをするわけではないため、擬装用フック以外で目立つところのみを金属線に置き換える方式とした。
車長用の光学センサーの形状は、フジミ製のキットよりも実車に即した形状をしている。
吊り下げ用フックの開口などの処理を行うが、あまり手を入れる箇所が無いことは車体と同じである。
さほど手をかけずに形になる点は設計思想に寄るもの思われる。
残りの部位を作りつつ、目に付くところは適宜作りこみを進めて行く。