Type73 LightTruck
73式小型トラック

車両概要

73式小型トラックは自衛隊で使用されている汎用小型運搬車両である。
車体は三菱自動車工業のJ-24型ジープをベースに製造されており、1/4tトラックの代替として1973年より調達が行われた。 調達開始年に合わせて名称には73式との表記が付くが制式化された装備ではないことから、正式名称は1/2tトラックとなる。
全体の雰囲気こそウイリスMBに類似しているが、積載量増加のために車長・車高・車幅が拡張されて車体は大型化している。
通常の車体では機関架に12.7mm重機関銃や5.56mm機関銃 MINIMIなどを搭載して運用されるが、積載量を活用して79式対舟艇対戦車誘導弾や87式対戦車誘導弾を搭載することも可能である。 また、60式106mm無反動砲や64式対戦車誘導弾を搭載可能とした専用の派生車両も製造されており、自走化プラットフォームとして幅広く活用されている。
J-24型ジープは1997年で生産が終了したことにより調達が不可能となり、後継車両の調達に切り替えが行われた。これにより、ジープをベースとした旧型とパジェロをベースとした新型の2種類の1/2t トラックが存在することとなった。
旧型車体は順次退役しているが、耐用年数を過ぎていない車体は現在(2012年)も運用が継続されている。保守部品の調達が行えないことから共食い整備により維持されているが、近年内に全車退役すると推測される。
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使用キット Dragon 7423 1/72 4X4 Armored Truck 改造

73式小型トラックのミニスケールキットは存在しないため、ウィリスMBのキットを改造して制作する。
ウィルスMBは数社から製品化されているが、今回はDragon Modelsの装甲型用のキットを使用することとした。
このキットは2両分のパーツがセットされており、クリアパーツやエッチングパーツが付属する豪勢な内容となっている。 近年のキットであることから素性は良く、武装も含めた装備品類も充実しているのだが、車体が一体成型されていることから改造には適さない面を持ち合わせている。
73式小型トラックとウィルスMBは個々のコンポーネントには類似性があるが、三菱ジープ固有の特徴箇所や車体の大型化に伴う改修箇所の違いは大きく、車体には大幅な改造が必要となる。
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