Mitsubishi MU-2S Air Rescue Wing
三菱 MU-2S 航空救難機

機体概要

MU-2Sは、三菱重工業が製造した多目的小型ビジネス用プロペラ機「MU-2」をベースに、航空自衛隊の救難捜索機として改修した機体である。
原型機はMU-2E(MU-2Bの出力増強型の航空自衛隊仕様機)であり、この機体を救難捜索用途に適した改造が施されている。原型機との外見上の差異としては、機体側面の大型観測窓や機首のレドーム形状の変更が上げられる。
各地の救難隊に1〜2機ずつ配備され、1967〜87年までに約30機が配備された。
機体の老朽化に伴いU-125Aを後継機として、1995年から退役が始まり2008年で全機退役した。 このため、現役の機体は既に存在しないが、展示施設や基地祭などで展示されることがある。
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使用キット 1/72 三菱 MU-2S 航空救難機 (ハセガワ D6)

ハセガワのMU-2Sを使用して作成する。
MU-2Sとして幾度か再販されており、後に一部金型修正を行ったMU-2Aとしても販売されている。 2014年現在、MU-2S・MU-2A共に生産中止となっているが、今回はオークションサイト経由でMU-2Sの古い版の製品が入手することができた。
小柄な機体であることからキットのパーツ点数はさほど多くはなく、内装も操縦席のみの再現となっている。 古いキット特有の問題として、機体のパネルラインがほぼ全て凸モールドで再現されている。
手を入れられるほど実機に詳しくはないことから、基本的には素組を行い、パネルラインの彫り直しとアンテナ類の作り直しが主な工作ポイントとなる。
また、入手したキットが古いことからデカールには劣化が見られたため、別メーカーの同機体用デカールを使用することとする。
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