ソミュール駅〜戦車博物館

ソミュール市外の写真を交えた駅から博物館までの道筋です。

ソミュール駅は町の中心から外れたロワール川沿いにあります。
町から離れている上に乗り継ぎ駅ではないようで、ホームも駅舎も必要最低限といった感じの、全体としてやや寂れた感のある駅でした。

駅の周辺は民家が並んでおり、店舗は出口の通り向かいにあるサンドイッチ屋くらいです。
博物館の周辺には飲食店が無いという事前情報があったため、この店で昼食用としてサンドイッチを買い求めました。フランスのサンドイッチは細めのフランスパン丸々一本に具材を挟んだ単純なものですが、パンは冷えてもおいしく食べられるためこういう場合の弁当としては最適です。
サンドイッチと飲み物のボトルをビニール袋にまとめてもらったのですが、ビニール袋の強度は日本とは比較にならないくらい弱く途中で裂けてしまいましたので、重量がある飲み物はまとめて入れないほうが良いでしょう。

ロワール川東岸からオファール島(中州)を見た風景。
朝早い時間だったため朝靄がかかっており、なんとも幻想的な雰囲気でした。この時間(AM9:30頃)は徐々に朝靄が晴れてきていましたが、もう少し早い時間であると10m先も見えないほど朝霧で視界が効かず、とても歩ける状態ではありませんでした。
オファール島東岸側は川幅広いのですが、水がほとんどありませんでした。

オファール島中心の風景
民家と商店街を兼ねた建物が大きな通りの左右にならび、バスの停留所などがあります。通りの両端は路上駐車だらけです。

オファール島からロワール川西岸を見た風景。
こちら側は水量も豊かで大河ならではの景色を楽しめます。

西岸沿いに立つこの建物が旅行案内所です。
ここで片言のフランス語と英語で博物館へ行きたい旨を伝えると、詳細な地図と行き方を教えてもらえました。
どこから来たのかと尋ねられ、日本からであると伝えると驚いていました。

地図に従い、しばらくはソミュール市街を歩きます。
自動車向けの道はアスファルト舗装されていますが、市街の道はほとんど石畳です。道の両側には背の高い石造りの建物が並び、日本人が持つ欧州の古都のイメージそのものの町並みです。

少し行くと小さな噴水のある広場に出ました。
行きに通った際には噴水は掃除の最中で水は止まっていましたが、帰りには水が出ていました。

広場を抜けるとアスファルト舗装された道路に出ます。
左右を民家に挟まれた通りを古い邸宅や石垣などを見ながら道なりに進みます。

この古い壁が印象に残りました。左の入り口からは地下に続く道がありましたが、入り口は封印されていました。

道を抜けると教会に出ます。
この教会の位置が博物館までの道程のほぼ中間点になります。
教会の周辺は小さく開けており、教会の建物を中心に放射状に道が伸びています。

教会の脇からアスファルト舗装された通りを道なりに進みます。
比較的新しい地区の様で、道幅が十分にあり、歩道もしっかりと整備されているので歩きやすい通りです。

通りを抜けると廃線跡に出ます。
線路は撤去されていますが、路線跡はしっかりと残っています。しばらくはこの廃線跡に沿った道を進みます。

廃線跡に沿ってゆくと、住宅街と思しき道との分岐に出ます。ここでは曲がらず、廃線に沿った細い道に入ります。

細い道を抜けると、バスの停留所がある道に出ます。
バスは30分に一本程度の運行のため、帰りにバスに乗る場合は往路で時間を調べておくと便利です。

バスの停留所には路線図と時刻表があります。
博物館近くの停留所を通るバスはオファール島(町の中心)までしか行きませんので、帰りの電車の時間に合わせるのであれば、到着時間にプラス10分程度の余裕を見たほうが良いでしょう。

停留所から少し歩くと博物館の看板が見えてきます。

看板から1分ほど歩くと博物館の門が見えてきます。
通り向かいは全て民家で、住宅街(といっても、日本の住宅街とは土地の使い方が全く違いますが)の中に忽然と存在している感じです。

門の脇ではフランスの主力戦車であるルクレールが据えられ、来場者を出迎えてくれます。

博物館本体の建物は門の正面に位置する白い建物です。
博物館の建屋の中には休憩スペースと土産物売り場と受付があります。受付で人数と写真撮影したい旨を伝えると、料金を説明してくれます。入館料は一人6ユーロ(800円くらい)、写真撮影は5ユーロ(650円くらい)です。
撮影に制限はなく、時間とカメラのバッテリーと体力の続く限り撮り放題です。

敷地内にはレストアされた車両が並べられています。
屋内とは違って説明のパネルがないので、詳しい人以外は何が何やらさっぱり分かりません。

敷地内には有名(?)なジャンクヤードがあります。
まだ新しく状態の良いものから錆だらけの鉄くず寸前の車両まで無造作に置かれています。

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