20mm Flakvierling38
20mm 4連装対空砲38型

車両概要

大戦勃発直後のドイツ軍の対空防御は単装の2cm機関砲 FLAK38が主力であった。しかし、低空で飛行する航空機の高速化に伴い発射速度の遅さが問題となり、20mm FLAK38を4門搭載することで発射速度を改善した20mm 4連装対空砲38型が開発された。
元は海軍用として開発されていた対空砲であったが陸軍・空軍共に採用が進み、野戦陣地・空軍基地・装甲列車などの防御に威力を発揮することとなる。また自 走砲化も進められ、正式化されたIV号戦車ベースのヴィルベルヴィントハーフトラックに搭載した事例のみならず、鹵獲したT-34M4などに搭載した現地改修車の存在も確認されている。
大戦末期には打撃不足から対空砲は37mm FlaK43やMG151/20に徐々に置き換えられてゆくが、終戦まで使用は続けられた。
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使用キット 1/76 German 2cm Flakvierling 38 (MMS Models No.G11)

キットはMMS Modelsのホワイトメタル製キットとなる。
元々はヴァルベルヴィントの主砲作成時の寸法参考として入手したキットだが、AA/ATバンカーのキットを見ている内に不意に作りたくなり手をつけた。
キットの成形状態は極めて良好で、細部までしっかりと鋳造されていることから大幅な手入れは不要である。強いて言うならば砲身が残念なことになっている が、もともと強度の低いホワイトメタルで対空砲の砲身を再現するには限界があるため、こちらはアフターパーツを使用しての作り直しを計画している。
本来はポーズを固定するキットではあるが、主砲と防盾は可動式で組み立てることを考えている。
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参考資料
imgNUTS& BOLTS VOL.13 FLAKPANZER IV WIRBELWIND (Sd.Kfz.161/4)& OSTWINDJ.J. Fedorowicz Publishing