Kfz.70 Krupp L2H143 with 37mm PAK35/36
クルップ兵員輸送車L2H143 with 37mm対戦車砲 35/36型

車両概要

L2H143はドイツ国防軍に採用されたクルップ社製4輪駆動6輪(6×4)の軽量型汎用トラックである。
ポーランド・フランス・バルカン・ロシア戦等の大戦前期で使用され、兵員輸送用(Kfz.70)、37mm対戦車砲牽引用(Kfz.69)、20mm対空砲牽引用(Kfz.81)等のバリエーションが存在する。また、砲牽引用車両は砲そのものを搭載した簡易対戦車・対空車両としても使用された。
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37mm PAK35/36は第一次大戦後に装甲目標専用の砲として開発された対戦車砲である。
スペイン内戦にて初めて運用され高い性能を示したが、フランス侵攻戦にて連合国戦車の前面装甲を貫通できないことが露呈してしまう。しかし、第二次大戦が始まった段階で大量に配備されておりその後も継続使用されることとなった。
ロシア侵攻戦以降、能力不足は決定的となったが、専用の成型炸薬弾(Stiel Gr41)が実用化されたことにより終戦まで使用されることとなる。
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使用キット 1/76 KRUPP PROTZ(MATCHBOX PK-8)

使用するキットはMATCHBOXの1/76 KRUPP PROTZである。
キットの表記は37mm対戦車砲牽引用のKfz.69とあるが、形状は兵員輸送用のKfz.70である。制作はキットの形状に従って行ない、付属の37mmPAK35を牽引する大戦初期のKfz.70をイメージして制作を行なう。
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参考資料
imgKRUPP AT WAR The Legendary Krupp Protze & Other VehiclesSchiffer Publishing
imgGERMAN ANTI-TANK GUNS 37mm-50mm-75mm-88mm PAK 1935-1945Schiffer Publishing