Panzerjager Bren
軽対戦車ブレンガンキャリアー

車両概要

軽対戦車ブレンガンキャリアーはドイツ軍が鹵獲したイギリス製のブレンガンキャリアーに歩兵用の対戦車火器を搭載した即席の軽対戦車車両である。
鹵獲車両の改装版であることから資料が乏しく、構造や運用は不明な点が多いが現存する写真からするとまとめて改装されて集団で使用されたと思われる。
使用された車体はユニバーサルキャリアーのもので、パンツァーシュレックが3門とパンツァーファストが数本装備されたようである。また、後部には独自の収納架が増設されて弾薬等を積載したようである。
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ブレンガンキャリアーはイギリスにより開発・生産された装軌式小型汎用運搬車両である。 この車両は1934年に機関銃運搬車として開発され、1938年に7.7mmブレン機関銃が登場するとこちらを主に装備したことからブレンガンキャリアーと呼ばれることとなった。
車体の汎用が高く用途に応じた各種派生系車両が生まれたことから、1940年に専用キットを換装することで各種派生系に改装が可能なユニバーサルキャリアーとして大量に生産されることとなった。イギリス連邦各国で生産された結果、1940年〜45年の間に65,000両余りが生産され連合国諸国に配備され、物資運搬のみではなく野戦砲の牽引などの多彩な任務に使用された。
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使用キット 1/76 ブレンガンキャリア&6ポンド砲(AirFix改造)

使用するキットはツクダホビー製 1/76(パッケージ表記は1/72)ブレンガンキャリア&6ポンド砲のキットである。
パッケージには販売元としてツクダホビーと記載されているが、内容はAirFix製の同名製品である。今回はAirFixの輸入版キットが手に入らなかったため、中古で購入したこちらのキットを使用することとなった。
このキットは1960年代のものであるためプラは肉厚があり成形状態も厳しいものがあるが、これをそのまま使用するわけではなく、足回りは流用して上部構造物はキットから採寸して作り直す方針である。
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参考資料
imgEbcyclopedia of German Tanks of World War Tow(日本語版)大日本絵画