Sd.kfz.10 Demag 1t HalfTrack(50mmPaK38)
50mm対戦車砲搭載 1t半装軌式軽装甲車

車両概要

本車は1トンハーフトラック(Sd.kfz.10)に60口径50mm対戦車砲Pak38を搭載して簡易装甲を施した車両である。
この車両は正式化された兵器ではなく現地改修により製造されたものであるため、Sd.kfz.10/4(20mmFLAK38搭載型)の様な正式な型番は持たない。
前線での改修車であることから資料はほとんど存在せず、正確な製造時期・製造数等は不明だが、50mmPak38が前線で一線級の兵器であったソ連侵攻の初期までであることと多色迷彩を施した写真が無いことから、1942年頃に製造されたと車両と思われる。
また、細部の形状が異なる車両の写真があることから、正式化はされていなくても同等の車両が部隊ごとに制作されていたとも考えられる。
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使用キット 1/76 Sd.kfz.10 Demag 1t HalfTrack 50mmPaK38 (Milicast G134)

キットはミリキャスト社製の1/76 レジンキャストキットである。
50mm対戦車砲搭載1tハーフトラックのキットはイタレリから1/35でインジェクションキットが出ているが、1/76 キットはこのミリキャスト製レジンキットのみである。都内某所の模型店にて長らく売れ残っているところを衝動買いして半年ほど死蔵していたが、ジャーマン グレーによる単色迷彩の試験も兼ねて制作することとした。
1tハーフトラックも50mmPakも今回が初の制作となり、これらを組合せた車両の資料は皆無ではあるが、個々の構成要素の資料は豊富であるため細部の制作に迷うことはなさそうである。
キットの成形状態はやや良好といったところであるが、細かいパーツ類は全て作り直しと成りそうである。
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参考資料
imgENCYCROPEDIA OF GERMAN TANKS OF WORLD WAR TOW(ジャーマンタンクス 日本語版)大日本絵画