Bruckenlegepanzer II Ausf.C
II号架橋戦車 C型

車両概要

II号架橋戦車は少数のみ試作された工兵向けの車両である。
ドイツ軍における架橋戦車の開発は1938年頃から始まり、手始めに旧式化したI号戦車A型を使用した試作車が製作された。 次いでII号戦車を使用した試作を経て、IV号戦車D型を使用した量産車が30輌程度生産された。 しかし、西方戦役の戦訓から実用性に問題が出たことで開発は中止され、以後は開発・生産が行われることはなかった。

II号戦車のシャーシを利用した架橋戦車は数種類存在しているが、どの形状の車両が何輌生産されたのかを示す詳しい情報が残っていない。 現存している写真から、回転式橋梁を搭載したb型シャーシ、展開式橋梁を搭載したC型・D型シャーシが存在していたことを窺い知る事ができる。 第7戦車師団の機甲工兵に4輌配備されたとの記録があるが、どの戦場で使われたのかを含め詳細は謎に包まれている。
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使用キット Panzer II Ausf. F(Revell 03225)
SMA SSP077 PzII BRIDGEING TANK

今回はSMA製の架橋戦車改造パーツとRevelのII号戦車(旧マッチボックス製品)を使い、II号架橋戦車を作成する。
SMAの改造パーツに付属するインストには、マッチボックスのII号戦車を使うように指示書きがされていることから、組み合わせ的には問題は無いはずである。 ただし、II号戦車のキットはF型であるのに対し、架橋戦車に使われたシャーシはC型であった。このため、まずはF型のキットをC型に改修し、 その上で架橋戦車として改造することとなる。
改造パーツの橋梁部は可動式とすることが可能な構造となっているため、この機構を生かした工作を行い、展開・運搬状態のどちらも再現できる形で完成させたい。
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参考資料
imgENCYCROPEDIA OF GERMAN TANKS OF WORLD WAR TOW(ジャーマンタンクス 日本語版)大日本絵画
imgアハトゥンク・パンツァー第七集 I号戦車・II号戦車と派生型編大日本絵画