Sd.kfz.141/1 StuIG 33B
33式突撃歩兵砲

車両概要

StuIG33Bは15cm 33式重歩兵砲(sIG33)をIII号突撃砲の車体に搭載した突撃自走砲である。
sIG33の自走砲化は開戦当初よりI号戦車車体II号戦車車体を用いて試みられていたが、共にオープントップであることに起因する肉薄攻撃に対する防御力の低さと車体サイズによる戦闘室の狭さが問題となった。これらを解消する形でより大型のIII号戦車車体を使用し、完全密閉型の戦闘室を備えた本車が制作された。
1941年7月〜1942年10月までの期間に計24両が生産され、突撃歩兵砲部隊としてソ連戦に投入され1943年10月までに全て失われたとされている。
本車は重歩兵砲自走化を模索していた時期の車両であり生産数は少なかったが、このコンセプトはIV号戦車車体をベースとした、より洗練されたブルムベア(Sd.kfz.166 Brumbare 生産数:298両)へと引き継がれた。
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使用キット 15cm SIG33B ASSULT GUN (Cromwell Model's CR33)

使用するキットはクロムウェル社製レジンキャストキットの1/76 SIG33Bである。
購入当初より写真の様に主砲部が破損しており、この他にもフェンダーの一部が欠けている。破損したキットではあるものの、主砲部はアルミ挽きのアフターパーツと置き換えることを想定している為、むしろ切除する手間が省けることとなった。
キット構成は本体と雑具箱・予備転輪の3点のみの簡素な作りだが、このメーカー特有の繊細なモールドは素晴らしい出来である。主砲周りに大幅な手入れをする以外は成形しきれていないモールドの修復を中心とした作業を行なう予定である。
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参考資料
imgENCYCROPEDIA OF GERMAN TANKS OF WORLD WAR TOW(ジャーマンタンクス 日本語版)大日本絵画
imgアハトゥンク・パンツァー 第5集 III号突撃砲・IV号突撃砲・33式突撃歩兵砲編大日本絵画
imgBISONSchiffer Publishing