Sd.kfz.161/4 Flakpanzer IV Wirbelwind
IV号対空戦車 ヴィルベルヴィント
車両概要 | |
ヴィルベルヴィントは20mm4連装対空砲(Flakvierling38)を装備した全周回砲塔をIV号戦車車体に搭載した対空戦車である。 本車は対空戦車の本命とされていたメーベルワーゲンの数量不足を補うと同時に、同車の問題点であった戦闘時における乗員の防御という命題に対してオープントップの全周回砲塔を搭載するという一つの解答である。これは装輪車両をベースとした 自走対空砲の延長線程度の構造であるメーベルワーゲンに対して、戦闘時の展開速度と防御力の両面で優れた構造であり、後に試作されたクーゲルブリッツ、ケーリアンといった対空戦車の原形と言えるものである。 全周回砲塔はIV号戦車のターレットリングに合わせた寸法で制作され、修理のために後送されて来たIV号戦車(F〜J型)を改造する方法で生産された。大幅な改造を伴わない設計であることから生産性はさほど悪くはなかったと思われるが、搭載砲の火力が低いことが問題となり130両程度が生産された後、製造 中止となった。 | |
使用キット | 1/76 IV号戦車 J型 (フジミ WA No.12)改造 |
1/76 ヴィルベルヴィントはレジンキャスト・メタルなどのキットが存在するが、今回はインジェクションキットのIV号戦車をベースにセミスクラッチで制作を行なう。 車体はフジミの1/76 IV号戦車 J型を使用し、主砲の20mm4連装対空砲は同じくフジミの1/76ロケット砲セットに含まれるキットパーツを使用、砲塔はレジンキャスト製の1/76IV号戦車改造用キット付属のパーツを採寸し、真鍮板からスクラッチする。この他にも、主砲砲身や履帯等も金属製のアフターパーツを使用する予定である。 AFV制作に出戻りした2003年ころより本車を制作したいと考えていたが、独特な形状の砲塔の制作がネックとなり実現しなかった。それが実現するのは改造用キットが入手できたところが大きく、3年越しの計画実現となりそうである。 | |
参考資料 | ||
NUTS & BOLTS VOL.13 FLAKPANZER IV WIRBELWIND (Sd.Kfz.161/4) & OSTWIND | J.J. Fedorowicz Publishing Inc. |