Sd.kfz.161/2 Panzerkampfwagen lV Ausf.H
IV号中戦車 H型 (1943年4月〜5月生産車)

車両概要

IV号戦車H型は8番目に正式化されたIV戦車の系列車両で、1943年4月〜1944年7月までに 3,774両が生産された。
IV号戦車はH型の後にJ型(Iは欠番である)が正式化されたが、これはH型の機能を削り生産性を向上させたモデルである為、機能・ 性能面ではH型がIV号戦車の完成形といえる。
H型は生産期間中にも改良が行われたため、生産時期により外見が異なる場合がある。代表的な改良点は以下となる。

1943年6月 前面装甲の一枚板化と戦闘室側面の視察孔廃止
1943年9月 ツィンメリットコーティング採用
1943年10月 シェルツェン支持架の形状変更
1943年12月 近接防御兵器を装備
1944年2月 外装式エアクリーナーの廃止
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使用キット 1/76 PanzerIVH - turret 'schurtzen' (Cromwell Model's G05)

使用するキットはCromwellModelsのレジンキャスト製のフルキットである。数年前に入手して以来いつか作ろうと保管していたキットで、その間にIV号戦車系列の車両を作る際に度々取り出して採寸用として利用していた。
キットのパーツ構成は車体・砲塔・砲塔周辺のシェルツェン・主砲・ハッチ(3箇所)と簡素だが、装備品まで作り込まれた車体は素晴らしくほとんど手を付ける必要が無いクオリティである。このため工作は破損箇所の修復と細かい手直しが中心となる。
H型はIV号戦車シリーズ内で最も生産数が多いモデルとなるが、細部の構成は生産時期により異なる。このキットには外装式エアクリーナーと戦闘室側面の視察孔があることから、1943年4月〜5月に生産された485両の内の1両ということになる。
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参考資料
imgPz.Kpfw.IV Ausf.F2/G (スーパーディテールフォトブック Vol.5)モデルアート
imgIV号中戦車 1936-1945(世界の戦車イラストレイテッド 12)大日本絵画
imgIV号中戦車 G/H/J型 1942-1945(世界の戦車イラストレイテッド 25)大日本絵画