Sd.kfz.251/22 Ausf.D m.S.P.W (75mm PAK40 L/46) PAK Wagen
7.5cm46口径40式戦車砲搭載 半装軌式中型装甲兵員車(D型)

車両概要

Sd.kfz.251/9は半装軌式中型兵員輸送車(Sd.kfz.251)をベースに7.5cm46口径40式戦車砲を搭載した対戦車自走砲である。
本車は大戦末期に下された対戦車砲を可能な限り自走砲化する指示により生産された。構造は簡素なもので、戦闘室に対戦車砲を据えつけるための台座を設け、砲に干渉する装甲の一部を切除した以外は通常のSd.kfz.251 D型と言ってよい。
軽装甲の対戦車車両は敵戦車の反撃を受けた場合に対抗することができないため、通常は待ち伏せによる攻撃を容易にするため車高を低くするものであるが、本 車にはその様は配慮は一切見ることができない。これはそこまでの設計を行われずに生産された大戦末期の急造兵器であることの証左とも言えるであろう。
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使用キット 1/76 Sdkfz 251 Ausf. D - Pak 40
(Cromwell Model's G33)

キットはCromwell Model`s製のSd.kfz.251/22 Ausf.Dである。
パーツ構成は車体と対戦車砲とその基部、そして細かいパーツが数点の極めて簡素である。鋳造精度は他の同社製品と同様に極めて高く大幅な修正や改造が不要であることから、手を入れるポイントはアンテナ基部や対空機銃架等の細かい箇所となる。
本車はありがちな形状をしているが、大戦末期の車両であることが災いしてほとんど資料が無い車両である。実車写真もメーカー撮影と思われるものと撃破された状態の数点があるのみである。
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参考資料
imgPANZER TRACTS No.15-3 mittlerer Schuetznpanzerwagen (Sd.kfz.251) Ausf.C & DPanzer Tracts
imgEbcyclopedia of German Tanks of World War Tow(日本語版)大日本絵画