Yagai-suigu I(Field kitchen)
野外炊具1号

車両概要

野外炊具1号は陸上自衛隊及び航空自衛隊が装備する牽引式炊具である。 本来は野戦陣地において兵員への給食に使用されるものであるが、基地祭や災害時の民間支援の為に使用されることも多く知名度も高い。
炊飯器6基・万能調理具・釜戸が一軸式トレーラに搭載されており、牽引により移動する。 トレーラ上では灯油またはガソリンを使用する燃料バーナーを熱源、発電用エンジンを調理具及びコンプレッサーの動力源として使用し、これらの装備により炊飯のみで600名分、汁物のみで1500名分の調理を45分以内に行うことができるとされている。
野外炊具1号は中隊規模以上の部隊に配備されており炊事班長以下5名で運用されるが、中隊以下の規模の場合はトレーラには搭載はされていない野外炊具2号が使用される。(
陸上自衛隊では、平成12年度(2000年)より冷凍冷蔵・貯水・給排水・自動着火機能が追加された野外炊具1号(改)、平成22年度(2010年)からは更に改良を施した野外炊具1号(22改)の調達を行ない装備を更新している。
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使用キット アオシマ ミリタリーモデルキット No.3 陸上自衛隊 73式大型トラック
「3トン半 新型」災害派遣 Ver.(給水・炊事車付き)

3トン半 災害派遣 Ver.に含まれる野外炊具を使用する。
基本的な形状は問題はないのだがプラキット故の成型の限界が各所に見られるため、金属素材を使用しつつデティールの再構築を行うこととなる。
支援車両であるため書籍資料には恵まれていないが、基地祭などで頻繁に見られる車種であることから個人撮影の写真資料は非常に豊富に手に入る。 細部まで撮影した写真も多いことから、製作にあたってはこれらを参考に作り込みを進めてゆく。
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