120mm rifled towed mortar Model F1
120mm 迫撃砲 RT

概要

120mm迫撃砲RTはフランスが開発した迫撃砲である。
砲身にライフリングが切られていることにより、従来の迫撃砲よりも高い命中精度を持ち、 更に通常弾では約8km、RAP弾(ロケット補助推進弾)を使用した場合は13kmと軽榴弾砲に匹敵する射程を有している。
本砲の最大の特徴は砲架に移動用のタイヤが装備されている点である。 従来の迫撃砲は分解しての運搬が一般的であったが、本砲はタイヤを装備したことにより分解組み立ては不要となり、 牽引車を使用した迅速な陣地転換を可能としている。 尚、通常は専用の牽引車にて移動させるのだが、4名程度の人力でもある程度動かすことができるとされている。

本砲は製造元のフランスを始めとして10ヶ国以上で採用されており、陸上自衛隊ではM2 107mm迫撃砲の後継として 1992年(平成4年)に採用された。
本砲も他の兵器と同様にライセンス生産が行われており、製造は国内企業にて行われている。 通常は高機動車を改造した専用の重迫牽引車にて運用されるが、極少数ながら自走砲化した96式自走120mm迫撃砲も配備されている。
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使用キット CMK MV100 1/72 MO-120-RT-61

使用するキットはチェコのCMK(CZECH MASTER`S KITS)社製レジンキャストモデルである。
小規模なフルキットではあるが非常に繊細な作りをしており、全く手を入れる必要を感じない程の完成度を誇っている。 また、組み立て時のパーツの切り出し易さまで考慮された設計をしており、従来のレジンキットにはあまり見られなかった アプローチをしているキットである。
本キットは射撃体制と運搬体制のどちらのタイプにも作ることができるように設計されており、車両にて牽引する場合に使用する アタッチメントパーツも含まれていた。 尚、当然ではあるが日本の一般道で牽引輸送する際に必要となるパーツ類(テールランプ等)は付属していない。
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