Type10 MBT Prototype No.2
10式戦車 試作車(2号車仕様)

車両概要

10式戦車は2010年より配備が開始された陸上自衛隊の主力戦車であり、日本国の地勢に合わせた小型軽量化を行いながら前世代の90式戦車と同等以上の性能と時勢の変化に合わせた機能の追加がなされている。

本車は老朽化した74式戦車の代替を目的として2002年より開発が始まり、開発段階において4両の試作車両が製造されて様々な試験に供された。
4両の試作車両の内、2号車は2008年2月にOD色の単色迷彩が施された状態で初めて報道公開がなされ、その後は陸上自衛隊標準の2色迷彩が施された試作1・2・3号車が各地の式典・基地祭に参加する形で公開された。試作4号車は一般公開はされず、2011年の制式化を目指して11式装軌車回収車へと改造された。
尚、量産型の配備が始まった2012年より、試作1号車が広報センターの常設展示として一般公開されている。
試作車両は1・2号車と3号車以降で細部の仕様が異なる。具体的には前照灯の配置、戦車長ハッチの閉鎖方式、砲塔側面のモジュラー式装甲の分割方式、砲塔背面の給弾ハッチの形状などに差異が見られ、量産型ではこれら両方の特徴を掛け合わせた形で引き継がれている。
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使用キット デアゴスティーニ 自衛隊モデルコレクション(岡山・香川版) 第3号 10式戦車

使用するものは分冊百科に付属する組立・塗装済みの10式戦車のモデルである。
車体の形状から試作1・2号車を参考にしていると思われるが、一部3号車の仕様が混ざっている箇所も見受けられる。
砲塔と車体上部はプラ素材、車体下部はアルミダイキャスト製、履帯とサイドスカート下部の覆いは軟質素材となっており、マルチマテリアルの完成品となっている。形状面では目立つ問題は無いが、細部は大味な箇所も見受けられる。幸いにも改修が必要となる箇所はほぼ全てプラ素材となっていることから、通常のプラキットと同様の方法で作業を行うことができる。作りの甘い部品はフジミの10式戦車 試作3号車のキットから流用することにより、スクラッチ箇所を抑えつつ完成させる。
オリジナルの塗装は2色迷彩となっているが、今回は初めて報道公開された際のOD色の単色迷彩で仕上げることを考えている。
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参考資料
img陸上自衛隊新装備 10式戦車(試作車)三才ブックス