Type10 MBT Prototype No.3
10式戦車 試作車(3号車仕様)

車両概要

10式戦車は2009年に正式化された日本国陸上自衛隊(陸軍)の主力戦車である。
本車は老朽化した74式戦車の代替を目的に開発が進められ、小型軽量化と同時に現主力戦車である90式戦車と同等以上の能力の付与に成功にした。

主砲として44口径120mm滑腔砲を装備しているが、必要に応じて55口径120mm砲への換装も可能とされている。 砲弾の装填は90式と同様に自動装填装置が装備されており、これにより装填手を省いた3名の乗員で運用が可能である。
前進・後進ともに70km/hの走行性能やアクティブサスペンションによる衝撃の吸収と遮蔽地における水平射撃の実現など 過去の戦車開発ノウハウが生かされており、更にデータリンクを行うC4Iシステム、着脱可能なモジュール装甲などの新技術が投入されたことで 40t級の重量で60t級の第3世代戦車以上の能力を持つことの成功した。
これにより、自衛隊内では本車は第4世代戦車として位置付けられている。(*注1)


注1:第4世代戦車の定義は未だ確定されていないため、今後の各国の開発状況などにより変化する可能性がある。
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使用キット フジミ 1/72 ミリタリー No.3 陸上自衛隊 10式戦車

10式戦車(試作車)公開後、最も早く製品化されたインジェクションキットを使用する。
このキットは試作4号車まで(公開されたのは1〜3号車まで)の情報を元に作られており、 構成としては試作3号車の仕様に準拠した造りとなっている。
全体としては最新のキットだけに組み立て易さやパーツ切り出しの容易さを考慮された設計となっており、 さほど多くない部品点数で複雑な形状を形成できるようになっている。 使用したキットの固有問題かもしれないが、新規の金型の割にはパーツのバリが目立つような気がする。 作成上はさほど困らないので問題ではないが、新作キットとしては少々問題かもしれない。
制作時点で本車の図面は断片的なものしか入手出来ていないため、不足している部分は写真と公開時の映像を元に目測で作成する予定である。
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参考資料
img陸上自衛隊新装備 10式戦車(試作車)三才ブックス