Type10 MBT (Tank School Unit)
10式戦車 量産型(戦車教導隊)

車両概要

10式戦車は2009年に制式化された国産の4世代目となる主力戦車である。
国産2世代目となる74式戦車の老朽化に伴い、これの置換えを目的に開発が行われた。
3世代目の90式戦車は50tを超える重量から北海道以外での運用に支障があったため、10式戦車は74式戦車向けのインフラが使用できる寸法・重量に90式戦車以上の性能を組み込むことを目的に設計されている。
合わせてC4Iによるデータリンクを実装しており、10式戦車同士のリンクによる敵情報の共有と指揮管制が行えるようになった。

2010年より調達が始まり年間10数輌ずつ配備が進んでおり、74式戦車との置換えが進んでいる。中期防衛力整備計画 (2014)により戦車の定数が300輌とされ、戦車の配備先を北部方面隊(北海道)と西部方面隊(九州)に集中させる方針が示されていることから、本州では戦車教導隊と首都防衛集団にのみ配備される見通しである。
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使用キット フジミ 1/72 ミリタリー No.13 陸上自衛隊 10式戦車 量産型

フジミ模型は10式戦車が試作車両であった段階から製品化を行っていたため、本キットは試作車のキットに量産車の改変箇所を再現するためのパーツを追加したものとなる。
試作車段階では量産車とどの部位が変更されるか分からなかったため、パーツ構成は量産車を想定したものとはなっていない。このため、パッケージ内には試作車と量産車のパーツが1.5輌分程度含まれており、多くの不要パーツが出ることとなる。
10式戦車も生産時期により細かい変更が加えられているが、このキットでは最初期に生産された量産車を再現することができる。今回はキットの作りを優先して、最も早く配備が行われた戦車教導隊の車輌を再現する。
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参考資料
img10式戦車堀切写真館
imgSPEARHEAD No.24アルゴノート