Wiesel 1A0 MK with 20mm autocannon
ヴィーゼル1A0 MK20 空挺戦闘車

車両概要

ヴィーゼル1空挺戦車はドイツ連邦共和国の陸軍が使用している空挺部隊向けの小型装軌戦闘車である。
本車は1970年代よりドイツ軍空挺部隊の武器運搬車として開発が進められ、20mm機関砲を搭載したヴィーゼル1 MK20、TOW対戦車ミサイルを搭載したヴィーゼル1 TOWが正式化され、1980年代半ばから生産・配備が進められた。
車体は防弾甲板製であるが重量は3tを切ることから輸送用ヘリコプターや航空機による可搬性に優れており、武装も歩兵戦闘車等へ採用されている機関砲と対戦車ミサイルが搭載されていることから、迅速な展開が求められる近年の局地紛争に対しては即応性の点で評価がなされている。
また、本車の車体を延長したヴィーゼル2が開発されており、こちらは武装プラットフォームとしてより多様なバリエーションが製造されている。

ヴィーゼル1 MK20は細部の改修が進められており、A0〜A4までの改修バージョンが存在する。各バージョンの差異は以下となっている。

A0   基礎となるバージョン
A1・A2 暗視装置搭載バージョン
A3・A4 指揮統制機能を搭載したバージョン
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使用キット S-Model 1/72 Wiesel 1 MK20 (PS720116)

使用するキットはS-Model社キットとなる。
ヴィーゼル1空挺戦車の立体化は、ガレージキット以外では他のスケールも含めてこの製品が初めてとなる。 S-Model社のミニスケールキットは、常にパッケージに2両分のパーツとエッチングパーツが付属しているが、この製品も同様の仕様となっている。
キットのパーツを素組した場合にはA0相当の車体を作成することができるが、A1〜A3は外見上はさほど大きな差異があるわけではないことから、このキットをベースに他のバージョンを作成することも可能である。
全体としては繊細な作りで細部もこのスケールでは十分なレベルで再現されているが、省略箇所や再現の限界も見受けられるため、制作に当たっては細部の改修を中心に作業を進めることとなる。
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