Kawasaki OH-6D "Cayuse"
川崎 OH-6D "カイユース"

機体概要

OH-6Dはヒューズ・ヘリコプターズ社が開発した回転翼機で、自衛隊では川崎重工業がライセンス生産した機体が使用されている。
原型機は軍事用の偵察回転翼機として開発されたが、ヒューズ・ヘリコプターズ社は同機種をMD500シリーズとして民生向けにも展開しており、川崎重工業のライセンス生産機も警察・海上保安庁などの公共機関の他、民間企業でも調達・運用がなされている。
OH-6Jの後継機として1979年より調達が始まり、200機程度調達が行われた。1997年には生産が終了しているが、後継機のOH-1は2010年までの少数生産で調達で終了してしまったことから、当面は現役の偵察機として使用されると推測される。
陸上自衛隊が使用する機体には各種アンテナ類が追加されている他、調達途中より夜間飛行性能を向上させる機能追加を行ったバリエーションが存在する。
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使用キット 1/72 McDonnell Douglas MD.500MD Defender(AZ-Model AZ7231)

使用するキットはAZ-Modelの製品となる。
同社のOH-6Dは2機分のパーツがセットされた2 in 1となっており、プラ・レジン・エッチングの部品が含まれるマルチマテリアルの構成となっている。
このキットは各国の様々なバリエーション機に対応できるシリーズ製品であり、デカールとパッケージ絵が異なる数種類のパッケージが存在している。 川崎OH-6Dの専用セットも存在するが、現在の時点(2013年)では入手が困難であることから、今回はイスラエル空軍機を中心とした数ヶ国のバリエーション機向けの製品を基に川崎 OH-6Dの製作を行う。
パーツ点数は少ない簡易キットに位置づけられているが、中身に手抜きは無く、個々のパーツは的確な造形がなされている。 また、プラパーツでは再現が難しい部位はマルチマテリアル化することにより対応しており、設計者の妥協のない姿勢が感じられる。
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