フジミの1/72ミリタリーシリーズの1/2t トラックの派生型向けの牽引式トレーラー作成の続き。
トレーラーの塗装はOD色の単色迷彩となります。Mr.カラーの専用色を調色せず塗装し、後から色調を調整します。
反射板はUVジェルクリアを使用してクリアパーツを成形して再現します。底面にはシルバーを塗布した上で透明樹脂を乗せ、クリアオレンジで彩色しています。
マーキングは1/2tトラック付属のデカールを中心に使用しています。ナンバープレートは実車の番号を参考に汎用デカールを用いて再現しています。
防水カンバスの色は車体と色調を変えるため、アクリルカラーのOD色を塗ります。単色では色合いが濃すぎることから、明るめの塗料と合わせて調色を行っています。
背面の反射板は透明プラ板で再現します。適度なサイズに切り出したプラ板に裏面にシルバー、表面にクリアレッドを塗装し、乾燥後に三角の形状に切り出します。
車両側の牽引フックを金属材で作成し、牽引状態を再現出来るようにしました。
車両に合わせた手法で牽引車への汚しを施して完成となります。
コメント 3件
kleinpanzer のコメント:
2020年7月18日
梅雨空が続いていて、模型製作には厳しい状況ですね。おまけにコロナ感染者の増加でまた先の展望が不透明になるなど、今年は本当に難しい年です。
73式、格好いいですね。トレーラーの反射板と防水カンバスの質感が特に素晴らしいと思いました。しっかりマット感を出すには何かコツなどがあるのでしょうか。
管理人 のコメント:
2020年7月18日
kleinpanzerさん
コメントありがとうございます。
マット感を出したい箇所にはグッドスマイルカンパニーの「MSS-48 スーパークリア0」を使用しています。希釈済みのつや消し剤となっていて、瓶を軽く降って撹拌したあとはエアブラシでも筆塗りでも使える便利な塗料です。
今回はつや消しを行った上にMr.ウェザリングカラーのサンディウォッシュを乗せ、専用薄め液で色を伸ばしています。
反射板の様な部位は「形を模す」だけでなく「構造を模す」工作を行うと実物に近い質感を得られると思います。
今回は透明プラバンを素材とし使用して、裏面には光を反射するシルバーを塗布、表面にはクリアレッドを塗布することで実物に近い構造を再現してみました。
(写真は、塗装を行い三角形に切り出す前の状態です)
kleinpanzer のコメント:
2020年7月20日
丁寧な解説ありがとうございます。
やはりトップコートもメーカーによって様々なのですね。私が使っているのは、いまいちマット感が不足しています。「構造を模す」とは、まさしく貴サイトのテーマである複合素材を体現した表現ですね。納得感があります。