早いもので令和三年の今日で終わりになります。

ウィルス禍の発生から2年が過ぎワクチンの接種も一巡したことで、今年の年末は環境の慣れにも似た落ち着きを見せていると思います。厚生省のオープンデータを元に作成したグラフからも9月以降はベタ凪状態といって良い状況が続いていることが分かります。冬には再び活性化すると踏んで10月に秋の行楽を行いましたが、今回は杞憂に終わった様です。

海外では感染者数が増加しており再び都市閉鎖に踏み切ったところもありますが、こと国内だけを見ると別世界の感があります。ワクチン接種者は8割目前の水準に達しており、無症状の感染者が増えている可能性もあります。陽性者のグラフでは無症状の感染者は見えませんので、感染の深刻度(=致死状況)を測るには陽性者数ではなく重傷者と死者数で把握する時期に来ていると思われます。

上記と同様に厚生省の統計を元に重傷者と死者のグラフを作るとこの様になります。(厚生省のデータが2020/5/9以降しかありませんでしたので、それ以前のデータは欠落しています)

理論上は、死者数の統計が最も正確な数値であると考えられますが、どちらのグラフを見ても現在はベタ凪状態という傾向は変わらないと思われます。

今後の展望はまだ分かりませんが、過去の世界的パンデミックとなったスペイン風邪は1918~1921年までの3年間の流行の後に弱毒化したという事例がありますので、後一年くらいは警戒が必要かもしれません。


12月も本業で忙しかったのですが、とある機会から東富士演習場で3トン半に乗る経験ができました。

「乗る」と言っても荷台の座席に座って移動するということになりますが、トラックで移動する兵員の気分を体験することができました。荷台には幌が張られていましたので寒さは感じませんでしたが、荷台のスペースは思っていたよりも暗く、この状態で何時間も移動するのは辛いなと感じました。

本来の目的とは異なりますが、東富士演習場で訓練中(?)のV-22 オスプレイを見ることができました。オスプレイの実物を見るのは初めてでしたが、飛行音はCH-47とさほど差が無いように感じました。現在は暫定として木更津駐屯地で運用されているため駐屯地祭で見る機会を狙っていましたが、イベント自体が中止されてしまい機会が得られませんでしたので、運が良かったと思います。


年末年始の休みを利用して、資格試験の勉強と読書をしています。

20年前の技術転換期ほどではないのですが、現在も新たな技術の潮流が出てきています。20年前はいち早く新しい分野に踏み出し習得することができましたが、資格試験の勉強を通して、今回の潮流には技術者として乗り越えるのは難しかもしれないと思い始めました。

20年で蓄積した固定概念が邪魔をするとともに新しい構造が頭に入るまでに時間がかかる様になっており、若手の習得スピードには到底追いつけないと痛感しています。新分野の主力は若手に譲りつつ、若手では手が届かない別の分野に守備範囲を伸ばすことを考える時期が来ているのかも知れません。その様な前提から、より上位層の知識とノウハウを習得すべく「プロダクトマネジメントのすべて」を読み始めています。

また、趣味の領域としては「戦争の未来」を読んでいます。こちらは、これまでの戦争の傾向と今時点で見えてきている今後の予測が描かれており、今後の研究開発の方向性を考える上で参考になるのではないかと考えています。