IBG ModelsのIV号戦車B型の作り込みを行います。
IV号戦車シリーズの三作目となりますが、基本的なポイントは前二作と変わりません。
IV号戦車B型は、A型の改良型として1938年までに42両が生産されました。
基本的な構造はA型を踏襲していますが、装甲厚の増加、キューポラの形状変更、車体前面の機銃廃止といった違いが見受けられます。B型で廃止された機銃はD型以降では復活していますので、この改良は失敗であったのかと思われます。B型は独ソ戦の初期まで使われた後、西武戦線の警備用途などに回されたため、改良と迷彩が施された車両の写真(左下)が残っています。
まずは車体背面の装甲の調整と、リベットの再現から手を付けます。パーツの隙間を埋めた上でリベット位置に穴を開けて真鍮線でリベットを再現します。
排気管のマフラーを固定する板をプラ材で再現します。薄いプラ材を使用しているため、徐々に曲げつつ流し込み接着剤で固定します。
砲塔はB型とは異なる特徴が再現されていましたので修正します。側面ハッチの視察クラッペとピストルポートの再現、砲塔左側面の視察クラッペはスリットが無いタイプに修正しました。
このシリーズでは車外装備品に差がつけられています。B型は予備履帯が2ピース付属していますが、B型は本来4ピースの予備履帯を搭載しているため数が不足しています。付属パーツはフェンダー上に取り付け、機関室側面の予備履帯ラックは空の状態で再現しました。
アンテナケースは取り付け位置や取り付け方法が再現出来ていませんでしたので、プラ材と金属材で修正しました。
まずは一通り形になりました。B型はあまり特徴ががないため、さほど手を入れる箇所が見つかりませんでした。
塗装前にもう少し手を入れるかもしれません。