今回の台湾行にて入手した物品を公開します。
今年は円安の影響から、金額は1元=3.7円で計算しています。(昨年は3.4円でした)
model collection製のロシア製MBT T-90とT-90にマルチプルロケットランチャー(TOS-1A)を搭載した自走ロケット砲のキットです。同社はチャイナのメーカーですが、国内では製品を見たことがありません。
訪れた模型店では上記2種と、これらの塗装済み完成品を扱っていました。T-90は380元 (1,400円)、TOS-1A w T-90は390元(1,450円)となっており、完成品はキットの2倍弱の価格でした。
同社のサイトをではT-90系列以外にT-74系列の車両も製品化しているようです。
Dragon Models製のAAVP7A1 RAM/RS with EAAK。
国内では中古で極稀に手に入るキットですが、台湾では結構在庫がありました。価格は430元(1,600円)なので、国内での販売価格とさほど変わらないと思います。
ACADEMY製のM977。
かつて国内でも見かけましたが、最近はめっきり見なくなったキットです。価格は480元(1,800円)と、ちょい高め。とはいえ、同車のミニスケールキットはこれを除けばガレージキットしかなく、この価格の数倍はします。
こちらはメーカー不明のM142 HIMARSの彩色済み完成品です。価格はやや高めの720元(2,600円)でした。
パッケージには「VEHICULOS MILITARES」と書いてありますが、メーカー名がありませんでした。スケールと車種から調べると、Amercomの製品ではないかと思われます。
M142 HIMARSはM270 MLRSの縮小版となる車両です。MLRSは非常に有用な自走ロケット砲ですが重量故に航空輸送に適さず、緊急展開には向かない車両でした。これを軽量化したものがHIMARSで、MLRSと同じロケット弾コンテナが運用でき、戦術輸送機C-130による輸送が可能な重量であるなど、緊急展開力を高めた車両となります。
台湾では月刊の軍事雑誌が出版されています。今回は大きな書店に行く機会がありませんでしたが、台北市内の書店兼文具店にて扱っていた二誌を購入してきました。価格は共に200元(740円)ですが、購入時に少し安くしてくれました。
台湾国内の軍事情報は元より、周辺国・海外の軍事情勢についても扱われています。他にも何誌かが出版されていますが、どの雑誌もAH-64E配備に関する記事が大きく取り上げられていました。また、チャイナによる防空識別区の設置に関する話題、フィリピンへの災害派遣などのが共通の話題となります。
中には日本の情報も掲載されていました。
このページは朝霞駐屯地に併設されている「陸上自衛隊広報センター」の紹介記事で、6ページに渡り詳細な紹介がされていました。また、靖国神社にある遊就館の開設記事もありましたが、こちらは表面的な展示物に関する記載しかされておらず物足りない感じです。
少し以外だったのが、こちらの写真に赤枠で囲った記事です。
11月29日に発生した横田基地でのゲリラ事件について取り上げています。恥ずかしながら、こんな事件があったことを知りませんでした。事件の内容は以下の様です。
時事ドットコム 米軍横田基地に飛しょう弾か=爆発音2回、近くの畑に鉄パイプ-警視庁
スポニチ 横田基地近くで飛行弾か 2回の爆発音、ゲリラ事件で捜査
このような情報まで取り上げる雑誌が何誌も出版されていることから、台湾における軍事情報の流通状況は日本を大きく上回ると思います。私は台湾語(台湾華語)は読み書きともに出来ませんが、漢字は概ね日本と同じな上に地名や単語の表記はほとんど同じであるため、なんとなく内容をつかむことはできます。
今年の台湾行きは事前準備をする余裕がなかったため、終始台北市内を散策していましたが、なかなか充実した収穫がありました。