フジミ模型の10式戦車シリーズの新作「10式戦車 量産型 ドーザー付き」を購入しました。
同社の10式戦車キットは試作3号車 3種、量産型3種の計6種類となりました。このシリーズではそろそろ打ち止めかな・・・と思います。
キットの中身はこれまでの10式戦車 量産型と同じものになります。金型の関係からか試作型のパーツが多数混ざりこんでいて、内容物のボリュームが酷いことになっています。
このキットではドーザーのパーツが付属します。これは、試作3号車のドーザー付きキットに含まれているパーツと同じものとなります。
量産型ではドーザーを装備した車両は公開されておらず、近い将来に専用装備が作られるとしても前照灯の配置から試作型のドーザーが使われることもないと思いますので、キットの構成としては架空の存在ということになります。
デカールも過去の同シリーズと同じものが含まれています。まぁ、いろいろ使い回しができるデカールなので、使い道はあるでしょう。
結論からすると、このキットはやっつけ仕事としか言えない構成だと思います(^^;
では、何故に買うのかということですが、ドーザーのパーツが目当てであったりします。
このキットに付属するドーザーは74式戦車が装備できるものと形状がよく似ており、74式戦車のドーザー付き車体を作るには最適な部品かと考えています。
ドーザー付き74式戦車で最も有名なのは、福島第一原発の事故対応で派遣された車体ではないかと思います。
当時、初めて聞いた時は「何故に74式戦車?」と思いましたが、NBC防護を備え、無限軌道による不整地走行性に優れた戦車はこのような用途には適していたと思います。
『 PANZER (パンツァー) 臨時増刊 陸上自衛隊の車輌と装備 2013年 01月号』の22ページに派遣当時の興味深い写真が掲載されています。活動中のものであると思いますが、資材運搬車のものと思しきサイドミラーを砲身の先と前照灯カバーの側面に取り付けていました。
ネットで当時の写真を探してみると、何枚かヒットしました。
この派遣では74式戦車2両、78式戦車回収車1両が送り込まれました。
撤収時の写真もありました。