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自衛隊モデルコレクション第32号が発売になりました。
1/72 90式戦車回収車が付属します。
この車両は1/144のガレージキット(1/35では開発途上の模様)以外に製品化の実績がなく、貴重なモデルとなります。 |
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全体のプロポーションはなかなか良好で、この車両のイメージを巧みに再現していると思います。
店頭にて選別して購入しましたが、どのモデルも塗装・組み立て品質が安定しており、在庫を比較した範囲では大きなばらつきはみられませんでした。 |
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目立つクレーンに目が行きがちですが、エンジンルーム上部の装備品類もそれなりに再現されています。
ただし、個々の部品の精度の面では苦しいところも多く、じっくり見てしまうとあらが目立つかもしれません。 |
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クレーンは一見動きそうに見えますが、可動はしません。
今回のモデルでは形状の再現を優先させたのか、可動部は一切ありませんでした。 |
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サイドスカートの穴の形や、戦闘室の車長用キューポラの形状・大きさが実車と異なるなどの差異が見受けられます。
しかし、車体側面の工具の再現度合いは、過去のこのシリーズの中では最も良く出来ていると思います。 |
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同シリーズの90式戦車と並べてみました。
同一のシャーシから製造された車両ですが、上部構造物の形状が大きく異なることで、派生車両との印象は受けませんでした。 |
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足回りは90式戦車と同一系統であるため、パーツの多くは流用されているようです。
このシリーズも回を重ねて立体化実績のある主要装備を概ね網羅されました。
今後は、今号の様な立体化に恵まれなかった車両が次々と登場する予定になっていますので、自衛隊モデルに興味がある人には更に目が離せないシリーズになると思います。 |