行きつけの書店にて海防資料研究会編、堀切写真館出版の「74式戦車」という写真資料集を見つけ、購入しました。
A4版フルカラー 30ページで、編集者が各地の基地祭で撮影した74式戦車の写真が80枚近く収められています。
雑誌よりも版が大きく印刷の品質も良いことから、74式戦車の模型を作成する際に細部を観察する資料としてはなかなか良いと思います。
特に目を引くものは、ドーザー装備付き74式戦車のドーザー部分を集中的に撮影した写真や、73式特大型セミトレーラーへ積載するまでの過程と積載後のツーショットなどです。
編集後記によると、本書は現役3MBT(10式、90式、74式)と派生車両を取り扱おうとしたそうですが、ボリューム的にまずは74式戦車に絞って編集したとのことでした。本書の売上が良ければ、残り2車種についても同様の資料集を出版されるプランだそうです。
いわゆる同人誌のため、一般の書店では取り扱いがされていませんが、神田の書泉グランデ 5階には在庫がありました。
また、通販でも購入できるようです。
74式戦車関連でもう一誌。
「Armour Modelling 2015年2月号」にもなかなか興味深い写真が掲載されています。
今号は「はたらく軍用車両」と銘打った特集が組まれており、工兵向け装備の作例と資料が掲載されています。
資料としては、陸上自衛隊の工兵装備(装軌車・装輪車)の一覧、連載記事としては90式戦車の潜水渡渉訓練風景の写真(ちなみに前号は74式戦車の同訓練風景でした)が掲載されています。
作例としてはアオシマの資材運搬車の他、91式戦車橋(74式戦車ベースの派生車両)を1/35スケールでスクラッチした作例が掲載されています。
91式戦車橋はこれまで立体化されていませんが、今月後半に出版される自衛隊モデルコレクション 49号に1/72スケールの彩色済み完成品が付属することがアナウンスされています。
このシリーズもリリース予定の半分を過ぎて後半に入ったところですが、興味深い装備の立体化がまだ控えています。
当初アナウンスされたリリース予定の内、まだリリースされていない陸上装備は、
03式中距離地対空誘導弾
99式爆薬給弾車
96式装輪装甲車
94式水際地雷敷設車
82式指揮通信車
となっていますので、こちらも引き続き注視してゆきたいと思います。