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自衛隊モデルコレクション第59号が発売になりました。
1/72 96式装輪装甲車が付属します。 |
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96式装輪装甲車は陸上自衛隊の主力となる装甲兵員輸送車です。
73式装甲車の後継機種として開発され、全国の機甲科・普通科に配備が進められており、2015年現在の段階で340輌余りが調達されています。
この配備数は73式装甲車の総配備数を上回っています。 |
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1/72スケールでの立体化はこれが初となります。
96式装輪装甲車にはA型(擲弾銃装備)、B型(機関砲装備)、II型(海外派遣仕様)の3タイプがありますが、これはB型をベースにII型の一部仕様が混ざった立体化となります。 |
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デカールから分かる通り、イラク戦争後の復興支援に派遣された車輌を模しています。
このシリーズ全体に言えることですが、おそらくは朝霞駐屯地に展示された車輌を参考に設計がなされています。同駐屯地ではB型にII型の仕様が混ざった試作車輌が展示されていますので、この設計はその影響かと思われます。 |
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操縦席には公道走行時などで使用するガラス製の風防が再現されています。
時筆すべき点として、風防の後ろに通常の操縦手席のハッチパーツも付属しており、改造すれば風防を外した状態も作ることができると思われます。
また、主武装の12.7mm重機関砲は携行弾数を増やした弾倉で再現されており、ハッチ周辺の防盾も装備されています。これはII型の特徴となります、 |
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全体的にシャープな出来栄えです。
過剰なデティールも見受けられませんので、このままでも十分に鑑賞に耐える品質だと思います。 |
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背面の降車用ハッチ周辺に見られる複雑な構造物も適度に再現されています。
また、全体に言えることですが、6輪装甲車シリーズと比べるとパーツの合いが改善されており、イメージを損なうような合わせ目がありません。 |
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車体底面もある程度再現されています。
8輪は全輪駆動ですが、前2軸が方向転換に使用されため、これに準じた作りとなっています。 |
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6輪装甲車シリーズと並べてみます。
全長は96式装輪装甲車の方が長いのですが、全高は低くなっており、印象的には小さく感じられました。 |
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73式装甲車と比べてみます。
こちらも全長は96式装輪装甲車の方が長いのですが、車幅はかなり狭くなっていることが分かります。 |
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機動戦闘車(試作車)と並べてみました。
砲塔の有無による差はありますが、車体も96式装輪装甲車の方が小さく感じられます。 |