当サイトでは1/72スケールの自衛隊模型を作成していますが、陸上自衛隊と航空自衛隊の装備が中心となっています。
これは海上自衛隊の装備はどれも大型で、航空機以外は1/72スケールで製品化されていないという事情もあります。
しかし、1/72スケールでの製品化が全くないわけではなく、今回は数少ない製品の中からタミヤの1/72 魚雷艇シリーズ「PT-15」の模型を入手しました。
このキットは現在は生産中止となっているため、今回はオークションに出ていた中古品を手に入れました。
元々はモーター付きの組み立てキットですが、入手できたものはモーターなしのディスプレイキットです。
PT-15は11号型魚雷艇(PT-11~15)の5隻目にあたる船艇で、現在の時点における海上自衛隊における最後の魚雷艇です。本艇は1975年に日本海側に配備され、北海道に配置換えされた後、1994年に退役しています。
海戦におけるミサイルの優勢が認められたことから魚雷艇隊は解体され、代わりに編成されたミサイル艇隊の1号型ミサイル艇に任務は引き継がれました。
魚雷艇は小型艦艇ですが、1/72スケールであってもかなりの大きさになります。
一体成型の船体パーツが目を引きますが、艦橋などの上部構造物も細かいパーツで形成されていました。
大きさの比較として、1/72スケールのC-130と較べてみました。C-130は戦術輸送機ならではの大きさですが、魚雷艇は更に大型であることには驚きました。
海上自衛官のフィギュアは6ポーズ12体が付属しています。
古い製品であるため出来は相応という感じですが、なかなか立体化されないため貴重な存在です。
海上自衛隊の艦艇の内、1/72スケールで製品化されているもう一つの製品はピットロードのエア・クッション型揚陸艇(LCAC)です。
こちらもかなり大型のキットですが、近年は作例が公開されることも多々あります。