R0053219  自衛隊モデルコレクション第69号が発売になりました。

 

1/72 機動戦闘車が付属します。

R0053222  機動戦闘車は来年度(平成28年度)に制式採用が予定されている、装輪式戦闘車両です。

8輪装甲車の車体に、74式戦車と同口径の105mm砲を装備した全周囲旋回砲塔を搭載しています。

R0053223  機動戦闘車は本シリーズ発表時のリリース予定にはありませんでしたが、 シリーズ最後の陸自装備としてもってくる発想はなかなか良いと思います。
R0053226  細部の作りは良好です。

主砲に見られる独特なマズルブレーキの穴も正確に再現されています。

R0053228  箱組み方式の車体の組み立てが今ひとつ甘いのは、このシリーズ通しての特徴ですが、今回も隙間が開いていました。

しかし、パーツの品質は良いため、正確に組み立てれば隙間は出来ないように見受けられます。

R0053229  車体前面の再現度合いも良好です。

装甲の凹部も再現されており、本シリーズ屈指の出来栄えであると思います。

 R0053246  砲塔の旋回と主砲に俯仰角をつけることができます。

可動もスムーズで、危うげな要素は見当たりません。

R0053230  第59号の96式装輪装甲車と並べてみます。

砲塔がある分だけ機動戦闘車の方が車高が高くなりますが、車体自体は96式装輪装甲車の方が高いことが分かります。

 R0053234  第26号の87式偵察警戒車と並べてみます。

一世代の世代差がある車両ですので、装輪+砲塔の形状でも随分と印象が違います。

 R0053236  アオシマ文科教材の同スケールの機動戦闘車と並べてみました。

当然ながら寸法には差異はありません。

 R0053238  細かい作りはスケールモデルとして発売されたアオシマの製品には敵いませんが、彩色済み完成品としては十分なクオリティであると思います。
 R0053247  砲塔を固定する方式は同じですが、付属モデルの方が穴が一回りほど小さいため、砲塔を差し替えることはできませんでした。
 R0053244  最大の違いは車輪の大きさです。

付属モデルは同シリーズの装輪装甲車とパーツを共有しているため、実車と比較してもタイヤの寸法が小さくなっています。

なまじ車体がスケール通りであるため、タイヤと車体の間に不自然な隙間ができてしまっています。

 R0053249  手持ちの機動戦闘車(OD色単色迷彩、デジタル都市迷彩)と並べてみました。塗装のテイストの違いはありますが、さほど見劣りしないクオリティであると思います。 手軽に機動戦闘車の立体物が欲しい方には良い選択肢となると思います。

 

自衛隊モデルコレクションもあと1号で終了となります。

このシリーズは、プラキットでは商業的に立体化が難しかった自衛隊車両の多くをリリースしてくれたため、1/72スケールで再現できる自衛隊車両が随分と増えました。

シリーズの取りを飾るのはブルーインパルス仕様のT-2となります。