1/72スケールにおける迷彩服3型の塗装方法を研究しています。
一年前にアオシマ文化教材から1/72スケールのフィギュア付きキットが登場するまでは、1/35スケールの製品しかありませんでした。このため、世にある塗装方法の解説は1/35スケール向けの情報ばかりという状況でした。これらの情報は役に立つ部分が多いのですが、スケールエフェクト等も考慮した小スケール向けの塗装方法とは適合しない部分もあります。
使用する塗料はスケールを問わず4~5種類が必要となります。迷彩服3型は4色の組み合わせですが、面積の多い緑は2色を使い分けることでメリハリを付けることができます。
今回使用するものはMr.カラーのラッカー塗料となります。
No.33 つや消しブラック
No.43 ウッドブラウン
No.45 セールカラー
No.312 グリーンFS34227
No.340 フィールドグリーンFS34097
1/35スケールにおける塗装法は面積の多い緑を下地とし、面積比に準じた塗料を乗せる方法が一般的なようです。しかし、1/72スケールでは繊細な斑点模様を付けることが難しいことから、最も色合いが弱いセールカラーを下地とした方が良いと思われます。
次にフィールドグリーンFS34097を使用して凹部や輪郭線に当たる箇所に色を乗せてゆきます。合わせてグリーンの斑も軽く入れています。
次いでレッドブランの斑を入れます。下地のセールカラーを潰さない程度の量を乗せます。
この次につや消しブラックの細かい斑点と黒色で塗る部位を埋めます。
ここまでは一般的な塗り重ね方ですが、この状態では迷彩のバランスが崩れているため微調整が必要となります。最も強い色(黒)が完全に乾いてから仕上げを行います。(つづく)