2Qの締め時期ということもあり、9月になってから突然忙しくなり更新が滞っていました。
9月のシルバーウィークに合わせて夏季休暇を取り私事で四国へ行っていました。旅程に余裕があったことから、香川県善通寺市にある陸上自衛隊 善通寺駐屯地の資料館を観に行くことができました。
高松道の善通寺ICから10分ほど走ると駐屯地敷地に隣接した駐屯地資料館「乃木館」に着きます。
この駐屯地には現在は陸上自衛隊 第14旅団の司令部や普通科連隊が駐留していますが、戦前は第11師団が駐留していました。この師団の初代団長は乃木将軍(当時の階級は中将)が務めており、駐屯地資料館の名前はこれにちなんでつけられています。
駐屯地資料館は毎週水曜が休館日、少人数では予約不要で入場も無料となっています。県道沿いの入口は車止めが置かれていますが、入口の歩哨に来館目的を告げると開けてもらえます。駐車場は敷地内にありますので、門を抜けて乃木館まで自動車で進みます。
敷地には余裕があり、乃木館までの道の脇には退役した航空機と車両が展示されています。
当日は台風接近に伴う雨が降っており、更に運が悪いことにデジタルカメラが不調であまり写真を撮ることができませんでした。
乃木館では広報担当の自衛官が付きっ切りで順路に沿って説明を行ってくれるサービスがあり、地元出身の入隊2年目の陸士長が説明を行ってくれました。歴史的な経緯や故事にはさほど詳しい説明がありませんが、自衛隊の状態や第14旅団に関しては詳しい説明を受けることができました。
乃木館は元は第11師団の司令官部として使用されており、当時師団長が使用していた机と椅子が展示されていました。
また、乃木将軍に関する資料も多数展示されています。上掲の写真は乃木将軍の遺書ですが、達筆過ぎて読めないため現代語訳が張ってあります。
全国から寄贈された乃木将軍所縁の品々の他、旅順要塞の写真や要塞の破片、四国出身の特攻隊員の遺書や手紙などが展示されていました。
本来は軍司令部ということもあり過剰な装飾は施されていませんが、二階に上がる階段にはステンドグラスがありました。階段の手すりも明治時代の建築物にみられる装飾が施されており、質素ながら綺麗な作りの建物でした。
屋外展示されている車両については車種ごとに掲載してゆきます。