5M Hobbyのガレージキット「87式偵察警戒車」を購入してみました。
行きつけの模型屋で取り寄せをお願いしたところ、在庫があったようで1週間余りで納品されました。取り寄せと合わせて5M Hobbyのカタログに記載されていた96式装輪装甲車のリリース予定を確認してもらいましたが、こちらは時期未定とのことでした。
パッケージの中は写真のような感じになっています。パーツ点数はさほど多くはなく、装備品類も大半は一体成型されています。エッチングパーツが含まれていますが、デカールは付属していませんでした。
両面カラー印刷のインストが1枚付属しています。掲載されている完成写真を見た感じでは、あまり自衛隊の迷彩に詳しくはない人が塗装したように見受けられました。
パーツ点数は少ないため資料としてはこれで十分ではありますが、やや物足りない感じがします。
車体のパーツは若干の気泡が見受けられますが、全体としては良好な成形状態でした。特にパーツの欠損が無い点は良いと思います。
砲塔は主砲周りとハッチが別パーツとなっています。他の装備品類は全て一体成型となっており、モールドがやや浅い感じがしますので、塗装の仕上げを気を付けないと平面な模型になってしまう可能性があります。
車輪のモールドも浅めです。こちらも塗装時に如何にエッジを立てるかが問われる気がします。
サスペンション、予備燃料缶、サイドミラー、牽引ワイヤーのフックが別パーツで付属します。どれも繊細な造形ですが、しっかりと鋳造されています。牽引ワイヤーはフックのみとなっているため、ワイヤー部分は別途調達する必要があります。
車体各所に設けられているフックや足場を再現するためのパーツ類。繊細な造形で鋳造も良くできていますが、実際にこのパーツで完成させるとなるとかなり大変だと思います。この部品の寸法を参考に金属材で作る方が無難に感じます。
前照灯等のガードや背面のカーゴはエッチングパーツで再現します。さほど点数は多くないため、作ること自体はさほど難しくはないと思います。
自衛隊モデルコレクションに付属していた塗装済み完成品と比べてみます。車体の寸法は概ね一致していますが、車体側面の傾斜角度には差異があります。実車の写真と見比べると、5M Hobby製品の角度が正しい様に思われます。
こちらは平成26年の富士総合火力演習で撮影した87式偵察警戒車です。演習後の装備展示に出ていた車体のため、かなり細部まで撮影することができました。